静岡県出身のシンガーソングライター、アツミサオリ。
また、楽曲提供も積極的に行い、2010年~2014年に制作されたTVアニメ『侵略!イカ娘』のエンディング主題歌では、シリーズを通しすべて作詩・作曲にて提供。
繊細な歌声とかき鳴らすギターを武器に、弾き語りからバンドスタイルまで表現の幅は広く、ライブ活動も展開している。
・アツミサオリ いばら [Music Video]
2020年リリースのミニアルバム『生きているということ』のリード曲。
「この曲を作る直前に大きな手術を経験し、また次の手術が決まっているという苦境の狭間から生まれた曲で、苦しい状況の中、進むことを”いばらの道”ということから、このタイトルがつきました。この曲を作ったことで自分自身への励みとなり、大きな力にもなりました。レコーディングの歌入れでは感情が入りすぎて、難しくもありましたが、TVアニメ『侵略!イカ娘』や『妖怪ウォッチ』シリーズの楽曲を手掛ける、菊谷知樹氏の全面プロデュースにより、優しくも強い作品となりました」。
そんな風にコメントをくれた同曲はまさに“優しくも力強い”1曲のように感じられる。その歌声や鳴らされているサウンドはどこか懐かしさを感じるような、安心感を覚えるような、柔らかくて温かくて優しいもの。でもその中に確かに、≪悲しいようなこの歌をきっと笑って歌うのさ≫という強さがある。それはきっと聴く者にも、勇気や力を与えてくれるだろう。
・星野源「恋」【アツミサオリのど〜ん!と1曲 YouTube #4】
「『アツミサオリのど~ん!と1曲YouTube』と題して、YouTubeチャンネルで多くのカバー曲を公開していますが、その中で好評いただいた1曲です。この曲についてはギター弾き語りだけでなく、恋ダンス動画付きの2画面となっています。星野源さんの曲は本当にコードやリズムが難しいけど、恋ダンスの動画付きにしようと思い立ち、一時期、ギターとダンスの練習を繰り返した思い出がよみがえります」。
その言葉通り、ギター弾き語りカバーとダンスを2画面で映し出す1作。恋という楽曲の心がワクワクしてくるような感覚がよく伝わるカバーと、楽しげなダンス動画によって、耳と目の両方から明るい気持ちにさせてもらえるはずだ。
・「夢色の恋」アツミサオリ【アツミサオリのど~ん!と1曲YouTube #1】
アツミサオリの4thシングルであり、テレビアニメ『みつどもえ』のエンディング主題歌となった楽曲『夢色の恋』。
音源では、オーガニックポップユニット『marble』がアレンジを担当。アニメ本編のドタバタコメディから打って変わって、眠りの中をイメージしたこの曲がエンディングで放送されたため、アニメファンの方々から“浄化ソング”と別名を付けられた。「たくさんの方にこの曲に触れていただけたのだなと実感し、とても嬉しかったです」という、自身にとっても思い出深い1曲だ。
原曲のアレンジは柔らかくて優しくて温かい、まさに“浄化ソング”と呼ばれるのも納得の仕上がり。しかしそれは、弾き語りで描かれるこのバージョンでも削がれていない。アコースティックギターの牧歌的な響きと映像のロケーション、そして何より彼女の人肌が伝わる歌声によって、聴いているだけで浄化される。
何度も聴きたくなる人も多いのではないだろうか。
「決まっているわけではないが、来年中にワンマンライブを行って皆さんに元気な姿をお届けできればいいなと思っている。作曲も休止期間中に行なってきたので、作品が作れればいいなと思っている。他にも動画の投稿や、機会があれば楽曲提供をしていきたい。何より健康に歌い続けられれば」と、この先の活動についてコメントをくれた彼女。
まず損はしないはずだ。