ボカロP・コンポーザー、RuLu。


音楽教室で仕事をしていた母の影響で自然と音楽に興味を持ち、バンド活動などを行うように。
その後VOCALOIDと出会い、2018年9月に楽曲『懐想レイニー』を発表。


2021年1月には1st Album『RuLu』をリリース。

同月にYouTubeに投稿した作品『RuLu - ジンクス feat.flower,初音ミク』は、100万回再生を超える(2022年10月時点)。


また、2022年7月には2nd Album『負け犬』を発信し、さらに注目度を高めている。




・RuLu - ジンクス feat.Such



YouTubeではボーカロイド版が100万回再生を越え、こちらのfeat.Suchバージョンも30万回再生を超えるなど、人気の楽曲『ジンクス』。


彼女にボーカルを依頼した経緯については「もともと声がすごく好きで、いつかお願いしたいなとは思っていた。そんな中この曲が出来上がり、キーなどもバッチリだと感じてオファーをした」と明かしてくれている。


「4つ打ちのEDMやK-POPなどを研究していた時期があり、そこにハードめのギターを乗せたら面白いのではないかと感じて制作し始めたのがキッカケ。ギターに合わせてベースラインなどもバキバキになり、最終的にはロック然とした楽曲になった」との自身のコメント通り、ゴリゴリでバキバキのベースラインと心地よく歪んだギター、さらにテロテロとしたサウンドが自然とテンションを上げてくれる1曲だ。


柔らかい質感のボーカルと、ハードなサウンド感との相性も抜群で、何度も聴きたくなる中毒性を生んでいる。ノリが良い曲は聴きすぎてすぐに飽きてしまうこともままあるものだが、同作は飽きずに、繰り返し聴ける作品だといえるだろう。



・RuLu - 大黒天 feat.よーい



こちらもYouTube上で30万回再生を超える人気の楽曲『大黒天 feat.よーい』。


「日常や仕事などに対する、漠然としたモヤモヤとした気持ちと、そんな感情を抱えているけど動き出さない自分への喝。そんな感じのテーマの楽曲」と話す1作だ。


通勤や通学などへの移動時間を彷彿とさせる描写に、モヤモヤを発散するようなパンチ力のある言葉。さらに疾走感があって切れ味抜群のバンドサウンド。「自分の中にある王道なポップロックをそのまま素直に出した感じ」という言葉通りの、キャッチーなメロディーライン。思わず一緒に歌いたくなり、歌えばきっとその爆発力によってスッキリ出来るだろうと思わせてくれる。


ボーカル依頼については「この楽曲にはエッジのたった声が合うと思い、よーいさんに声をかけた」とのこと。


・RuLu - グランギニョル feat.初音ミク



2022年10月10日に発表した楽曲『グランギニョル feat.初音ミク』。


入りから引き込んでくるドラミングに、印象的な響きを聴かせる鍵盤、跳ね感のあるギターサウンド、やはりパワフルで存在感を放つベース。それぞれの楽器の音色・フレーズがはっきりと目立っていながらも、嫌な違和感を覚えさせずに混じり合う。そのバンドサウンドだけでもクセになる1曲だ。


そこに、キャッチーではありながらも、どこか独特の世界観を感じさせるようなメロディーラインが乗るから鬼に金棒。サビの入りでぐっとテンションを上げるのではなく、むしろ逆に少し落とすような構成も面白い。




「今までは様々なジャンルを作っていこうと考えていたが、今は1つのジャンルへフォーカスしようと思っている。これまではカラフルな活動だったが、今後は自分の色を追求していく、そんなイメージ。『この期間はこれをやる』というような、コンセプトをもって活動していく予定」。今後の活動について尋ねてみると、そんな風に答えてくれたRuLu。


この先、その音楽はさらに研ぎ澄まされていくのではないだろうか。
注目しておいて損のない存在であることは間違いない。


【リリース情報】


2nd ALBUM 「負け犬」

Streaming / DL : https://linkco.re/PTEtBsmt

CD : https://rulu-tokyo.booth.pm/items/3951686