音楽で物語を紡ぐ、透明感と儚くも芯のある歌声を持ち合わせた次世代のシンガー、凪葵。


現時点で企業などは関与せず、無所属で活動を展開。
多数の志をともにするクリエイターと、独自の道を切り開いていく。


「存在していない記憶の断片」をクリエイターが共創して、映像や音楽として具現化して紡ぎ出している。

すべての楽曲のビジュアルアートが1つの世界観で統一されているというのも特徴的。




・【オリジナル曲】凪葵『透春歌』Music Video (Nagi - Pale Songs)



2022年4月に発信した1stシングル『透春歌』。


彼女から聞いた話を元に映像と楽曲を紡ぎあげた同曲は、そのタイトルの通り、“透明な春の歌”。透き通るような爽快な疾走感を持つサウンドと歌声で描く透明な春は、そこに生まれている感情も含めて、とても美しい。


≪「ねえ、このまま春が終わらない夢ならいいね」 君がこぼした そう僕らは 作り笑いばかり立派で どこ見てんだろう≫と歌う一番。
≪「ねえ、このまま春が終わらない夢ならいいね」 もう少しだけ そう願っても 花はゆらゆらと舞って どこ行くんだろう≫と歌う二番。

そんな風に2つの視点で描かれている同曲は、複数の世界が重なった状態で進行する。


プロジェクトを立ち上げ、彼女と行動を共にする霞堺観束局曰く「世界がなんらかの形で複数存在している事象については私たち観束局の調査でも明らかになっています」とのこと。



・【オリジナル曲】凪葵『哀色エンパシー』Music Video (Nagi - Aiiro empathy)



2ndシングルとして発信した楽曲『哀色エンパシー』。


この楽曲では、先の『透春歌』で登場していた凪葵以外のもう一人の人物が、『詞遠』という名前であることが判明する。凪葵と詞遠はどこかの世界では近い位置で存在していたよう。この作品は、そんな2人の記憶を元に音楽と映像を作ったものだ。


モダンJ-POPともいえるような、ボーカロイドカルチャーと古き良きJ-POPを融合させたようなサウンド感。そして美しく伸びやかな歌声で描く≪濡れる頰に 何度も願ったのは 「いっそ、自由になりたいよ」 もしも僕が 泣いてしまったなら 誰か ねえ 気づいてね≫といった歌詞。


ストーリー性もサウンド感も、そしてもちろん歌声も含めて、どんどんと引き込まれ、彼女たちの世界観と自分を繋げてくれる1曲だ。


・【オリジナル曲】凪葵『紗夏夢』(Nagi - Sway Fragments)



3rdシングルとして発表した作品『紗夏夢』。

「いくつかの記憶の断片が混在している形での公開になりました」という1曲。


「経緯としては、普段と比べ断片情報が多く、映像にするにあたり非常に困難を極めながらも、うまく纏まるように少し強引ではありますが繋ぎ合わせた形になっております。予告という形で本編から省いた部分を補完する形で、その断片も公開しております」と、霞堺観束局は話す。


切なげで儚げなサウンド感と歌声はもちろんのこと、≪歳を重ねて大人になって 今より少し離れたとしても 言葉や時間だけじゃ語れない 大事なものがあるから≫と歌う歌詞の世界観も、日本の夏の終わり特有のあの空気感とリンクする。


聴く人にとっても、いつかの夏を思い出す1曲だといえるだろう。




今後の活動について霞堺観束局のメンバーに尋ねてみると「霞堺という街と私たち観束局員が調査を行なってきた様々な世界や事象についても、公開していきたいと思っております。霞堺には一般の都市と同じように公共施設をはじめ、駅や神社、公園、そして私たちの観束局があります。現在ネット上でも街の景色を公開しておりますが、まだ開示されていない未公開情報等もございますので、少しずつお見せする機会が増えたら良いと考えております」と答えてくれた。


また年内にも楽曲リリースの予定があったり、来年も含めてまだまだ動きがあったりするという情報も貰っている。この先の活動にも期待しておいて良さそうだ。


ちなみに楽曲だけではなく、霞堺でお土産としても販売されている碧い染料を使ったインクが、ガラスペンと共に11月に全国発売予定。


「このインク自体は特別なものではないのですが…この地で元々古くから伝わる伝承では時折、碧い染料を使われたと思われるものが出てくるようで、その伝承にちなんだ形で商品化がされたようです」と解説してくれたそんな商品も含めて、是非その世界観に浸っていただきたい。