[耽美幻想シンフォニア]をコンセプトに、様々な「蒼」の世界を表現する音楽集団、Ariabl'eyeS。


2011年春ごろよりその活動を開始。
構成するのは、Luna、Rena、リゼの3名。


荘厳かつドラマティックなサウンド。物語を想起する詞世界。確かな存在感を放つ歌声。

聴く者はいつしか、その世界観の虜になり、日常から非日常へと解き放たれる。




・Ariabl'eyeS / 穢れなき薔薇十字【MV】



2018年発表の作品『穢れなき瑠璃色のローゼンクロイツ』収録曲『穢れなき薔薇十字』。


Ariabl'eyeSの作品には、アルバムごとにストーリーがあり、同作では皇女の姉妹の物語を映し出す。その中でこの楽曲『穢れなき薔薇十字』は、「姉・リュシーヌが敵国に捕らえられ、十字架に磔にされ、火にかけられる。そしてすでに亡くなった妹への想いなどを壮絶に歌い上げている」というストーリーが描かれる。


≪この身が焼き尽くされようとも 私の愛するこの国は穢させない≫と歌う気高き想い。最期の瞬間に想い起す妹への人間的な想い。そのどちらにも心が共鳴する。得も言われぬ感情に、涙腺を刺激される1曲だ。


基本的には一つのアルバムで物語が完結するようになっているAriabl'eyeSだが、この作品では一部の内容が自作の『響奏輪廻ローゼンレネット』にも引き継がれているので、合わせて聴いてみていただきたい。



・夢幻華



2021年リリースの作品『葬詠ベリアル』収録曲『夢幻華』。

同作は伝えられなかった想いを抱えたまま亡くなった少女の物語。


その物語の中でこの『夢幻華』は、庭師の息子と美しい少女が出会う場面を描いた、物語のターニングポイントとなる楽曲だ。


幻想的に鳴り響く、美しくありながらも疾走感に満ちた音。

Risa Yuzuki(https://twitter.com/Yuzurisa15)を招いた、ツインボーカルによりさらに鮮明に浮かび上がる物語。

それは聴く者を引き込むには十分すぎるほどだ。


小説的、映画的、アニメ的に、どんどんとその物語の中に引き込まれていく。


・冥鳴メメント 



2022年4月発表の作品『冥鳴フィアンサイユ Act:Ⅰ』収録曲『冥鳴メメント』。

こちらは王女と吸血鬼の物語を描く1作。


『冥鳴メメント』はその物語の最後の場面を描いた楽曲で、同じくゲストボーカルにRisa Yuzukiを招いている。


ストリングスが織りなすドラマ性。オルゴール的なサウンドで導かれる終幕の気配。

駆け抜けていく様々な想いを感じさせる疾走感。音だけでも十分にストーリー性を感じることが出来る。


そこに物語の登場人物が憑依したかのような、感情に満ちた歌声が乗るから、心に触れる。

是非、自然と目の前に浮かんでくる映像に没入して、聴いていただきたい。



10月のM3で、『冥鳴フィアンサイユ Act:Ⅱ』が出るという情報をくれたAriabl'eyeS。

さらに「また、最近はライブを行えていないのでライブを行いたい」とのコメントも頂いている。


音源でもその世界観に没入できるAriabl'eyeSの音楽。

ライブではさらにその世界観に深く入り込むことも出来るし、サウンドの雰囲気の良さを堪能することも出来る。


新作と合わせて、ライブ情報にも要注目だ。