名古屋をベースに活動するインストゥルメンタル・バンド、BUXUS。
名古屋にはかつてより活発なストリート・ライブのシーンがあり、そこで活動をしていたdoos(ドーズ)というバンドが母体となって結成された。
シーンとメンバーを共にするサスフォーは盟友のような間柄なので混同されることも多いが、音楽性や目指す方向性はそれぞれ違っている。
元々は機材マニア同士でエフェクターを研究する会を開いていたら、いつの間にか流れでバンドになっていたというのが、このバンドの結成の経緯。実は全員ギタリストでもあるという側面もある。
音楽性はジャム・バンドやジャズ・ロックと呼べるようなインストゥルメンタル。フロントマンの柘植は「アシッドジャズからの影響も強い」と語る。
・Buxus - ONE (MUSIC VIDEO)
バンドのイメージそのままの、タバコを吸うだけのMVからして雰囲気が溢れる1曲『ONE』。
「洋楽バンドっぽさを目指した。ぜひライブで聴いてもらいたい楽曲」という通り、この楽曲には海の向こうの香りがする。それも、現代の海の向こうの音というよりは、ヴィンテージと言える時代の音だ。
冒頭のベースラインとブルージーでスモーキーなギターの音色からして、圧倒的な色気が漂う。バーでウイスキーでも飲みながら煙草を吸いたくなるような、そんな大人の色気が溢れているのだ。その色気だけでも、酔える。
それでいてどこかキャッチーで聴きやすさもあるので、きっとインストゥルメンタルが苦手な人でものめり込んで聴くことが出来るだろう。
・Buxus - YAMORI (MUSIC VIDEO)
「名古屋路上ライブ界隈のバンドの仲間たちから機材を貸してもらい、ずらりと円形状に並べて撮影された。他のバンドの雰囲気も感じ取ってもらいたい。メンバーの機材オタクっぷりがよく伝わる映像なので、楽器が好きな方には注目してもらいたい」というMVにも注目の楽曲『YAMORI』。
タイトルとなった『YAMORI』はよく行くバーの名前で、ライブ後は決まってそこへ飲みに行くとのこと。この曲はライブのラストに演奏されることが多いため、バーの名前を拝借したそうだ。
そんな同曲について自身では、「アシッドジャズの影響を感じさせる、BUXUSのスタンダード・ナンバー」と話す。
ジャジーでブルージーでスモーキーで、やはりどこかキャッチー。そんな音を、圧倒的な熱量で響かせるから、聴いていてどうしたってテンションが上がる。また、映像だけではなく音からも機材オタクであることが感じられるというのもポイント。突然入ってくる意表を突くサウンドを、是非楽しんでいただきたい。
「ベースの鷲山がサスフォーを始めとした他の活動も多忙なため、BUXUSへの籍は残したまま、もう1名ベーシストが加入することになった。現在はDr.のデニスもサスフォーからは脱退しているため、いよいよサスフォーから切り離される形に」と、現在の状況を明かしてくれた彼ら。
さらに「ストリートライブには、知らない人、新しい人に聴いてもらえる楽しさがある。音だけで人を立ち止まらせなければならず、あらかじめ組まれた構成ではなくその場の雰囲気で演奏するため、空気を共有しているお客さんとの相性でライブのノリが毎回変わってくるところもストリートならではの魅力。音源とは違った雰囲気を楽しめるので、ぜひ一度ライブを観てもらいたい」とのコメントも貰っている。
【リリース情報】
2023/02/01リリース
「Magic Hour」
https://linkco.re/nMuBsAes【ライブ情報】
BUXUS x Sakae Street Bands at ElectricLadyLand
https://eplus.jp/sf/word/0000156899