2014年より活動開始。TVアニメ『ナンバカ』の主題歌『Rin! Rin! Hi! Hi!』を始め名曲を量産。さらにイナズマロックフェスにオーディション枠で出演したり、カラオケDAMアーティストに選ばれたりするなど、高い評価を受けている。


ルーパーでギターを重ねまくるという独自のスタイルでパフォーマンスするライブにも定評がある。2022年、楽曲『カピバラ飼いたい』『地雷ラライ』が各方面で評判になり、只今キャリア何度目かのプチブレイク中。




・ハシグチカナデリヤ ‐ カピバラ飼いたい 【OFFICIAL MUSIC VIDEO】



プチブレイクのきっかけとなった楽曲『カピバラ飼いたい』。会場限定にて販売中の『いとをかCD2022』に収録されている1曲だ。


「メロディーが先に出来た楽曲。メロディー・コードどちらもシュールなもので、メロディーとコードの世界観に歌詞を普通に合わせると面白味がなくなると思った。コロナ禍真っ只中に制作した曲で、その当時、コロナの情勢を反映した楽曲が溢れかえっていた。自分は逆張りじゃないけど、もっと関係ない馬鹿みたいなことを歌いたい、と思いこの楽曲を制作した。色んな人が『音楽は素晴らしい!コロナに負けるな!』と歌っているのを聞いて、直接的に言わずに『音楽って楽しいじゃん!ライブっていいじゃん!』って思わせることこそが音楽の正しい姿ではないか」と紹介してくれた同作は、その言葉通りのなんとも気の抜けたような歌詞の世界観に惹きつけられる。


カピバラが頭の中にたくさん浮かんできたり、ご飯を食べているシーンが思い浮かんだりと、なんだか明るい気持ちになれる。それでいてサウンドはエッジの効いたギターサウンドとダンサブルなチル感が良い塩梅で織り交ざっており、高いオリジナリティとクオリティを感じさせるからたまらない。多くの人を惹きつけるのも納得の1曲だ。

そんな同曲に対して彼は、こうも振り返る。


「動物がそもそも好きで、カピバラには、やる気なさそうな動物というイメージがあった。その『カピバラ』というワードもJ-POPにはないかと思っていて、パンチがある。サウンドと曲調はかっこいい!MVもカッコいい!でも歌っている内容がカピバラについて、っていう緩急が面白い。ライブで初披露した際、この曲に対するお客さんのリアクションがすごかった。自分自身この曲は『こんな曲も作ってみたよ~』ぐらいの気持ちで制作したものだったので、こんなに反応があるとは思っておらず、改めて音楽って興味深いな、と感じた。また、『カピバラ飼いたい』という歌詞が、初見の人にもライブで何を歌っているのか聴きとりやすく、ライブハウスでよく映える曲になった」



・ハシグチカナデリヤ hugs The Super Ball「Rin! Rin! Hi! Hi!」(TVアニメ「ナンバカ」OPテーマ)



2016年リリースのアニメ『ナンバカ』OPテーマ『Rin! Rin! Hi! Hi!』。


「アニメのOPを作って欲しいとオファーがあって、『ニュートリノシンドローム』を使用したいという話だったが既にリリースしていた為、実現が難しく、『じゃあもっといい曲作るんで!!』と制作に取り掛かった」という1曲であり、ハシグチカナデリヤの転換期になった作品だ。


「BPM180以上でアップテンポ、ビートの効いたもの、かつコードも少ないもの、というリクエストがあった」とのことで、抜群の疾走感とシンプルな爆発力を感じさせる、パワフルな楽曲に仕上がっている。


「今まであまりこのくらいのテンポ感の楽曲~邦ロック特有のノリの曲は制作したことがなかったけど、せっかくの機会だから、今までやったことのないテイストに挑戦をしてみた。耳に残るギターのフレーズがループした楽曲で、オリジナリティがあっていい曲が出来たと思う。何曲かデモを制作し、4曲目に制作したこの『Rin! Rin! Hi! Hi!』がOPとして起用された。ちなみに、5曲目に制作した楽曲『カメレオマン』がカップリング曲になっています」との言葉からも分かる通り、邦ロックらしいノリのギターフレーズの耳馴染み・耳残りの良さもポイントだろう。

ちなみに同作についての話の中で、「日本の音楽って1曲で使われるコードが多い。自分の好きな洋楽では、かなり使われているコードが少なく、メロディラインが強い。コードがシンプルな分、それにのせる一つ一つの音が重要。コード進行がシンプルであればあるほどいろんなものを載せやすい。コードが簡単だからこそグルーヴが生まれやすく、躍りやすくなる」と、楽曲制作のポイントや『ルーパー』を使用する理由についても明かしてくれている。


・”イメイジ”(Official Music Video)ハシグチカナデリヤ



「小さい理由で落ち込んでいた時に”ちょっとだけ”いいことが突如起こった。気分がどんよりしている時に”すこし”いいことがあった。どんな小さいことでも良いことがあると、自分が生き返る感じがする。どんなにしんどいときでも、ちょっとしたことで復活することはできる。それはいつ来るかもわからないけれど、悪いことを考えていればキリがないから、良い未来や楽しいことを考えていよう!と思って作った曲」と話す楽曲『イメイジ』。


「『馬鹿みたいに明るい曲を作ろう』とは思っていないけれど、『死にたいくらい辛い』と思っている時に、それをそのままを歌いたくはない。音楽は救いのあるものであってほしい。自分が発する音楽は、最終的には『希望』に着地したい。例えばMr.Childrenのアルバム『シフクノオト』に収録されている『PADDLE』の歌詞にある≪良い事あってこその笑顔じゃなくて 笑顔でいりゃ 良い事あると思えたら それが良い事の序章です≫という言葉。これを聴いた時に、すごく良い考え方だと影響を受けた」という彼が描く言葉は、≪君が笑う世界を 君が笑う明日をイメージして≫≪僕ができる最高を 少し無理してでもイメージして≫と、しんどい心に寄り添いながら自然と前向きにさせてくれるものだ。


エレキギターとアコギでアルペジオを重ねて生み出す美しいサウンド感と、サビでの力強さなど、楽曲の中でのサウンドの緩急も抜群で、それもまた心を前向きにさせてくれる一因だといえるだろう。



そんな彼にこの先の展望について尋ねてみると、「ライブ・楽曲提供・演奏という活動を続け、音楽で食べていくこと、そして楽しく音楽をやっていく事を一番大切にしている。当然売れたいというのは当たり前にある!よりたくさんの人に知ってもらって規模の大きいものにしていく!2024年にはついにニューアルバムを作るのでそのツアーもガンガンやる。これからも関東はもちろん各地方へライブでたくさん行くので、ぜひとも各地で生のハシグチカナデリヤを見に来て欲しい!」と答えてくれた。


今後の活動にも、注目しておいてまず損はないだろう。


【リリース情報】


■1st「その名はハシグチカナデリヤ」

■2nd「笑うハシグチカナデリヤ」
■3rd「超ハシグチカナデリヤ」
■4th「遺言ロマンティック」

≪会場限定CD≫
■いとをかCD2020、2021、2022、2023

■いとをかCD~地雷ラライブ盤~
毎年リリースしているいとをかCDの番外編。2023年1月に行われた新宿Marbleでの演奏が収録されている。元々はライブ盤を作る予定はなかったが、自分達のチェック用として録音していたものを聴いた時、全体のバイブレーションがとても良く、そのままMIXだけ行いリリースに至ったという1作。

■最新作『いとをかCD2023』

2023年8月3日リリース



収録曲
1.地雷ラライ
2.GO! GO! ルイちゃん~ゴールイン5類~
3.う~ウォンバット!!
4.だいだいライラック



【ライブ情報】


11月2日(木)横浜BAYSIS

11月3日(金祝)季ららYokohama
11月8日(水)豪徳寺リーフルーム
11月9日(木)下北沢club251
11月12日(日)阪神甲子園球場外周 甲子園駅前広場
11月13日(月)大阪・京橋Arc
11月15日(水)埼玉・熊谷モルタルレコード
11月19日(日)広島・尾道B×B
11月22日(水)池袋Adm
11月24日(金)赤羽ReNY alpha
11月25日(土)下北沢ニュー風知空知
11月27日(月)新宿Marble
11月29日(水)池袋Adm

12月1日(金)福島アウトライン
12月2日(土)仙台spaceZero
12月3日(日)秋田ラウドアフェクション
12月7日(木)岡山CRAZYMAMA 2nd Room 
12月8日(金)出雲APOLLO
12月9日(土)高松MONSTER
12月10日(日)松山サロンキティ
12月11日(月)松山musicLABO
12月12日(火)小倉FUSE
12月14日(木)池袋Adm(ワンマンライブ)
12月18日(月)赤羽ReNY alpha

2024年8月9日(金)渋谷CLUB QUATTRO

5thアルバムツアーファイナルワンマンライブ