シンガーソングライター、ベーシスト、コンポーザー、アレンジャー、レコーディングエンジニアなど幅広く活動しながら、
彫刻や絵画、アートワークまでも手がけるマルチクリエイター、白神真志朗。
自身のバンド活動を軸に様々な活動を展開し、2017年2月に初のソロミニアルバム
『東京におけるセックスフレンドや恋人のなにがし(またはそれに似た情事)について聞いて書いた。』をリリース。
その後はソロに活動の軸足を移し、これまでに計2枚のミニアルバムと1枚のフルアルバム、
さらに20のデジタルシングルを発表している。
2021年9月には21作目のデジタルシングル『ゴールデンシャドウ』をリリース予定。
ベーシストとしても『まふまふ』や『26時のマスカレイド』『鬼頭明里』といった著名アーティストの
レコ―ディングやライブサポートを、作曲家としても『花澤香菜』らへの楽曲提供を行うなど、
その音は各所で高い評価を受けている。
・白神真志朗 (Mashiro Shirakami) “ノスタルジア(Nostalgia)” Music Video [日本語字幕/中文字幕/English subtitles]
2020年12月にリリースされた18枚目のデジタルシングル『ノスタルジア』。
≪もう二度と会わないで これで終わりと突き放して 忘れられないままで 誰かを愛せるように≫
≪これで最後 これで最後 言い聞かせて送るメッセージ どうしてなの もう会わないと言ったのに≫と、
ドラマチックな二人のストーリーに、その感情に、引き込まれる楽曲だ。
その没入感はもちろん描かれている歌詞だけではなく、ストリングスも用いられながら展開される音の切なさと美しさ、
たっぷりと空気を孕みながらも芯のあるふくよかな歌声、時計の音といった細部まで作り込まれた表現など、
様々なところから感じられる。
聞き終えた後には、ショートムービーやショートドラマを見終えたあとのような感覚を覚える人も多いだろう。
・白神真志朗 『二人の生活』 Music Video [日本語字幕/中文字幕/English subtitles]
2020年10月に発表した17枚目のデジタルシングル『二人の生活』。
同曲は、≪手触りの優しい言葉ばかりを選べたらいいのに≫という歌い出しで始まる。
それはこの物語で描かれている登場人物の、本音といえるものだろう。
HIPHOP・R&Bライクのサウンドに乗せて描かれているのは、まさに“二人の生活”。
≪あなたのためだけにいつも完璧な私じゃいられない≫
≪溶け合おうとして 夢物語≫と、二人の生活のリアルなすれ違いを描いていく。
しかし冒頭の言葉のように、そして≪それでも未だ探すhope≫
≪この関係はきっと諦め以外の何か すれ違いながら ただそこにある 二人の生活≫
と歌う歌詞からも分かる通り、この関係はこの瞬間に終わるものではない。
それがまた実にリアルで、何とも胸が苦しくなる作品に仕上がっている。
・白神真志朗『SOREKURAISA』Music Video [English subtitles/中文字幕]
2019年7月にリリースした9枚目のデジタルシングル『SOREKURAISA』。
この楽曲は、メロディーラインの心地よさが際立つ1曲だ。
サウンドは響きが深く、適度な跳ね感がある。
いうなればお洒落な雰囲気のサウンドだといえるが、そこに上手く日本のポップスの良さを感じさせるような
キャッチーさが乗るので、コアな音楽ファンから王道J-POPを主として聴いているという層まで
幅広く惹きつけられるような質感となっている。
その惹きつけをさらに強固なものにしているのは、サビ前の≪それくらいさ≫というフレーズだろう。
音的にもそこで抑揚がつく上に、「それくらいさ」という言葉自体がキャッチーなので、ハッとするように引き込まれる。
今は「次作のアルバムリリースに向けて楽曲制作に取り組んでいる」とのことだ。
まずはそれを楽しみに待っておきたい。
その音楽的なクオリティやセンスに疑いの余地はなく、この先さらに大きな存在になっていく可能性は高いだろう。
チェックしておくべき存在の一人であることは間違いない。
【リリース情報】
2021/09/21リリース