ゴシックな世界観をくり広げる音楽クリエイター、HARU/FiA。


2012年より楽曲製作を始め、2015年からクリエイターとして本格的に楽曲製作・発表を行っている彼は、クリエイターとしては「HARU」の名前を、音楽発表の名義では「FiA」や個人サークル「Y.U.I.S」の名義を使用。ゴシック系やスピードコアなどのジャンルを軸にダブステップ、UKハードコア、EDMなど多彩な要素を取り込み、自身の世界観を作り上げてきた。


膨大な音源やシンセサイザー、サンプリング、エフェクトを駆使したサウンド作りが持ち味で、既存のジャンルを独自に昇華させた枠にとらわれない独創的な作風、スピーディーかつファンタジックでカオスな楽曲の数々で支持を集めている。


最近ではVtuberを中心に楽曲提供も行っており、今後のさらなる躍進が期待される実力派コンポーザーだ。




・Demone†Éveil


HARU/FiA · Demone†Éveil


HARU/FiAの音楽性をダイレクトに押し出した楽曲「Demone†Éveil」。


「悪魔の目覚め」を表しているというこの曲は、疾走感のあるスピードコアに電子音楽の要素を色濃く取り入れ、ゴシックな世界観を濃密に作り出している。仄暗く、それでいて壮大でファンタジックな空気が伝わって来る一曲だ。


楽曲制作においては、世界観から作り込むことでまずその楽曲の方向性を決定づけ、そこから実際の音を決めていくことが多いというHARU/FiA。この曲でもファンタジックな世界観が先にあり、そこに要素を装飾していくような形で作り上げたという。


クリエイターとしての彼の個性を象徴する一曲として必聴だ。



・ИOIR♰PARADIS


HARU/FiA · FiA - ИOIR♰PARADIS


ワルツを基調にEDMなどを融合させた異色のナンバー「ИOIR♰PARADIS」。


全体的にはシアトリカルかつクラシカルな空気感を纏いながらも、曲展開の激しい緩急には電子音楽的な要素もしっかりと表れている。


自身の音楽的ルーツとして、幼少期からよく聴いていたクラシック音楽の影響があるというHARU/FiA。

その奥深い音楽知識を感じさせる楽曲としても注目してほしい。


・スマートフォン向け音楽ゲーム『Liminality』



音楽クリエイターとして、自身の作品発表や楽曲提供以外にも幅広く活躍しているHARU/FiA。


スマートフォン向け音ゲー「Liminality」の音楽監修も彼の実績のひとつで、ゲームは現在はベータ版だが、正式稼働に向けて準備が進んでいるそうだ。


洗練されたビジュアルとゲームシステムは既に確立されており、現在は収録楽曲が集まっている最中だという。

音ゲーファンは見逃せない一作だ。




今後も自分のペースを大切にしながら音楽活動を続けていきたいというHARU/FiA。
現在はVtuberやVsingerを大々的に募集し、ゴシック音楽特化のアルバムを制作する計画などを考えているそうで、彼のさらなる活動の発展にますます期待が高まる。
確固たる世界観でインターネット音楽シーンに存在感を刻んでいくHARU/FiAに、これからも注目しよう。