ゴスペルをルーツに持つサックス・プレイヤー、前田サラ。
父は牧師で賛美歌なども作っており、元々は教会でドラムを演奏するところから始まった。
その後サックスを独学で学ぶと、10代の頃より頭角を現し始め、多くの一流ミュージシャンと共演する。
高円寺、環状7号線の歩道で練習しているとドラマー・中村達也(ex-BLANKEY JETCITY)に声を掛けられたことも。
「当時ちょうど挫折していたが、中村さんの純粋に音楽を楽しむ姿をみて元気が出た」。
2012年頃よりさらに活動の幅は広がり、the day(中村達也、仲井戸麗市、KenKen、蔦谷好位置)、BimBamBoom(2017まで在籍)、
Mr. MOMIJI BANDなど、様々なバンドでカウントダウンジャパンやライジングサン、フジロックなどの大型ロックフェスに度々出演する。
2015年、リッキー・ピーターソンプロデュースの元、アメリカミネアポリスでレコーディングを行い、
ビクターからソロでメジャーデビューを果たす。
その後、ソロ活動やセッション、バンドに留まらず、GLAYのギタリストTAKURO、福山雅治、
堂本剛、MayJ.、アイナ・ジ・エンド等、多くの著名アーティストのツアーやレコーディングにも参加する。
現在、自身のソロプロジェクトの前田サラBAND以外に、Momiji&The Bluestones、
Honey Drops、BMP(大山渉)等のバンドや、様々なミュージシャンとのセッション等、活発に活動している。
日本人離れしたSAXのトーン、切れ味鋭くドライヴするグルーヴと、ソウル溢れるサウンドは、
今も幅広い音楽界隈で注目を浴びている。
・前田サラBAND - Fear Not
サザンロックを彷彿とさせるようなブルージーな、良い意味での“いなたさ”がたまらない楽曲『Fear Not』。
自身の名前を冠した、前田サラBANDからの1曲。
たとえば強いお酒をちびちびと飲みたくなるようなその独特の土臭さは、一言でいえばとにかくカッコイイ。
ある層には懐かしく響き、思わずいつかの記憶とリンクしていくのではないだろうか。
またある層には、すごく新鮮に響き、新しい音楽として届くはず。
そのどちらの層にも、この音楽のカッコよさは伝わるだろう。
・#03 Let it be 前田サラ with Family Band
ヨコスカの音楽の灯を消さないプロジェクト『Cheer Up Music from COASKA!』から、
前田サラとファミリーバンドが紡ぐ音楽のエール。それがこの『Let it be』だ。
メロディーラインを奏でる伸びやかで煌びやかで、そして芯の通ったサックスの音色には、
言葉以上に様々な想いが詰め込まれているように感じられる。
音が確かに語るのだ。聴いていて、思わず泣けてくるという人もいるだろう。
彼女が、想いの、魂の乗ったサウンドを届けることが出来るサックス・プレイヤーだということが、
この演奏からはっきりと分かる。
・アイナ・ジ・エンド - ZOKINGDOG [Official Music Video]
アイナ・ジ・エンドが10月にリリースしたEP『DEAD HAPPY』。
この楽曲『ZOKINGDOG』はそこに収録されている1曲で、彼女は同曲にサックスで参加している。
『DEAD HAPPY』はポップな楽曲から現代的なロック楽曲まで様々なテイストの楽曲が収録されているEPだが、
中でもこの『ZOKINGDOG』は特に熱量が高い楽曲だといえる。
最初の音からして、その音の熱さに持っていかれるはずだ。
それでいてただ熱量が高いだけの楽曲ではないというのも大きなポイント。
確かな熱量は感じられながらも、彼女のサックスやトランペットなどが楽曲の色気を爆発させるのだ。
【リリース情報】
前田サラのデビュー・アルバム。
デヴィッド・サンボーンのバンド・リーダーでもあり、プリンス一派でもあるリッキー・ピーターソンがプロデュース。
スライ・アンド・ザ・ファミリー・ストーン「シンプル・ソング」などファンキー・チューンの他、
カントリーやゴスペルなどをR&B、ファンクをベースにしたアレンジで演奏。
またメロディアスでファンキーなオリジナルも収録。