DIYスタイルの活動で多彩な音楽世界を作り上げるミュージシャン、anzu。
クリエイティブなこと全般が好きだそうで、楽曲制作のみならず、ジャケットのアートワークやミュージックビデオの制作など、幅広い表現を手がけるDIY的な活動も彼女の注目ポイント。確固たる個性を以てその世界観を確立し、着実に支持を広げている。2021年12月22日には徳間ジャパンコミュニケーションズよりメジャーデビューを果たし、今後ますますの躍進が期待される要注目アーティストだ。
・anzu 「DingDang」 MusicVideo
anzu名義での3rd Singleとして2020年5月にリリースされた「DingDang」は、彼女の代表曲のひとつ。
東京の街をテーマに「変わりゆく街と変われない自分」を描いたというこの曲は、パーカッシブなリズムと軽快なアコースティックサウンドが研ぎ澄まされたアンサンブルを鳴らし、多幸感に満ちたメロディと合わさることで、聴き手の心にスッと届くキャッチーさを生み出している。
リリース時期が奇しくもコロナ禍と一致したことで、「変わりゆく街」という題材にまた新たな意味が加わっているのも注目ポイント。
奥深いメッセージ性を感じながら聴いてほしい。
・prequel
4th Singleとしてリリースされた「prequel」は、テーマとなるギターリフがくり返される中で音楽世界が広がっていく、緻密で繊細な曲展開が魅力のミディアムナンバー。
イメージは「湖畔」だそうで、今いる場所ではないどこか新しい世界へと向かう、未来への希望が感じられるストーリーが歌われている。
朝陽が景色を照らしているような、優しい追い風が髪を撫でるような、そんな暖かい感覚が伝わる一曲だ。
・anzu 「YOLU 」 Music Video
メジャーデビュー曲として配信リリースされた「YOLU」。コロナ禍に入ってから世相を反映させて作られたこの曲には、音楽を「光」として捉えるメッセージが込められているという。
厳しい現状の中で音楽が「不要不急のもの」とされてしまうこともある今、そんな事実への寂しさが、クリスマスなのにイルミネーションも灯らない2020年の冬の光景と重なり、どこかもの悲しい夜の情景を感じさせるこの曲が生まれたそうだ。まだまだ先の見えない時代の中で、仄かに、しかし確かに街を照らす光。そんな一曲として必聴だ。
「YOLU」 各配信サービスサイト