遠坂めぐはシンガーソングライター/クリエイターである。

5歳から作曲をはじめ、これまで生み出したオリジナル曲は1000曲を超える。


歌と作詞曲のみならずピアノ、エレクトーン、アルトサックス、和太鼓など様々な楽器の演奏もこなす。

日本全国でフリーライブ開催している他、YouTubeやTikTokでの動画作品制作を精力的に行っている。


2025年10月時点でYouTubeチャンネル登録者数は56万人超、総再生回数約12億回、TikTokフォロワー数32万人超。

Z世代を中心に圧倒的な人気を誇っている。

自身の音楽活動に加え他アーティストへの楽曲提供も行っており、森七菜の4thシングル『背伸び』においては、作詞を担当した新海誠とタッグを組み楽曲提供したことで大きな注目を集めた。

動画クリエイターとしても非常に高い評価を得ており、ショート動画の特性を活用した音楽作品のPRにおいてパイオニアとも言えるべき存在。
アーティストのセルフプロモーションの新たな形態を作り、定着させたと言っても過言ではない。

アーティスト、クリエイター、芸能人など様々なジャンルの著名人とコラボしていることも、間口の広さに繋がっている。


2022年にTikTokに投稿した「切れてるバターにキレてます!」のバズをきっかけに、 「キレてます!」シリーズが大人気にとなり動画クリエイターとして大きな注目を集め、シリーズ累計再生は6億回を突破。

同年にはTikTokにて1年で最も活躍した音楽クリエイターに贈られるTikTok Awards Japan 2022 Music Creator of the Year受賞。

これをキッカケにアーティストとしての知名度も大きく上昇させ、2023年夏にリリースした楽曲「もうすぐ花火はじまるよ」を使用した動画の累計再生は1億回超えるなど大ブレイクを果たす。


現在ではライブ、楽曲制作、動画制作の傍らテレビやラジオの出演も多くこなし、より幅広い活動を展開している。


遠坂めぐの音楽大きな魅力はそのキャッチーさ、親しみやすさ、そして等身大の目線で書かれた共感性の高い歌詞などを挙げることができる。
動画作品を通し様々な情報を得ることでより愛着が湧き、臨場感を持って楽曲の世界に入り込めるのも素晴らしい点だ。

独創的なワードセンスも特筆すべき魅力で、歌詞の意味を理解するのが難しい年齢のファンでもその語感や語呂を楽しめることが若い世代からの絶大な支持にも繋がっている。


楽曲のファン、歌ファン、動画のファン、ライブが好きなファン等など。
ファンそれぞれが自分にあった楽しみ方をできることも大きな魅力。
実際に彼女のファン層は幅が広く、ライブ会場では小さなお子様連れの家族の姿も目立つ。


様々な世代、様々な楽しみ方を持ったファンがいる中、各ファンに共通するのは”気づけばいつの間にか笑顔になっている”ということ。

多岐に渡る活動を展開し様々な肩書を持つ遠坂めぐだが、その本質は”笑顔クリエイター”なのかもしれない。



1. もうすぐ花火はじまるよ



2023年8月リリースの7thシングルで、日本の夏の風物詩である花火をテーマとした作品。

本楽曲を使用した動画の再生数はSNS累計1億回超えを達成。
YouTubeの急上昇に8回ランクインするなど、遠坂めぐの代表曲として挙げられることも多い大ヒット作となった。

幼馴染と共に毎年足を運ぶ夏祭りが作品の舞台で、主題は切ない片想い。※本当に片想いなのかは作中明言されていない
少女漫画のような王道的テーマでありながら、情景描写・感情描写の巧みさや言葉選びのオリジナリティ、伸びやかで表情豊かな歌声が本作を唯一無二の”夏のうた”へと押し上げている。
“花火に乗せて(花火とともに)この想いも君に届きますように”と願い続けた主人公が、最後には”花火とともにこの想いもいつか消えてなくなりますように”と変化する部分には、夏の終わり、祭りの終わり、花火の終わりに通ずる切なさを感じる。

サビで繰り返される“ひゅーるひゅるひゅるどーん”という打ち上げ花火の擬音が非常に印象強く、このフレーズが遠坂を知るキッカケとなったファンも多い。
ピアノの伴奏が印象的なミディアムテンポのサウンドも切なさ、夏の暑さ、祭りの景色、香り、鼓動の高鳴りを感じさせてくれ、聴覚だけでなく五感(あるいは六感)全てを使ってストーリーを楽しめる作品となっている。

浴衣を着用し「ひゅるどんダンス」を踊る遠坂の姿を見ることのできるMVも必見だ。

なお本作には合唱ver.も存在し、こちらではピアノで弾き語りコーラス隊をリードする彼女を見ることができる。



2. 赤点だらけの毎日でも



2024年にリリースされたMV作品で、ストレートで疾走感溢れるアップテンポなビートが爽快なロック/パンクナンバー。

学校や社会が決めた”優等生”になれずに悩んでいる人へ”赤点だらけの毎日でも大丈夫 自分らしく笑えたらそれで最高じゃん”というメッセージを届ける応援ソング。
遠坂作品の中では珍しくピアノパートがない。

1秒で好きになれるキャッチーを持っており、学校を舞台にしたMVも相まって特に学生のファンからの人気が高い。
サウンドだけではなく歌詞にもロックやパンク的な要素が含まれているが、良い意味でのポップさを持ち老若男女聴く人を選ばない。
大人にとっても、子供の視点に立ち返りその気持や本当に大切なものが何かを思い出させてくれる作品となっている。

上述の”学校を舞台としたMV”も流石の完成度で、明るく楽しくスピード感溢れる爽快な作品に仕上がっている。
制服のブレザー、カーディガン、体操服など多様な出で立ちで歌い舞う遠坂は必見。
モップをギターに見立てて演奏しているシーンの楽しさや爽快感は筆舌に尽くしがたい。
視聴しているだけで元気をもらえる、嫌なことがあって沈んでいる時でも明るい気持ちになれる作品だ。

遠坂めぐを知らない人への1曲目としてもオススメしたい。

3. 頑張れ~悔いなき人生~



2025年8月に公開されたばかりの新曲で、何かを頑張っている人、これから頑張りたい人、挑戦したい人を応援し背中を押す応援ソング。

長く遠坂めぐチャンネルを支えてくれたスタッフの卒業のタイミングで、送り出す気持ちを込めてのリリースとなった。

3連ベースのコテコテな歌謡ロックバラードサウンドはこれまでの遠坂作品の中でも異色。
他のアーティストでもあまり見る機会のないマンドリンの多重奏、フィーチャーされたブルースハープなどこれまでになかった音色の上を、昭和歌謡や演歌のように巻き舌で歌い上げコブシを回すアプローチはインパクト大。
ファンにとっても良い意味でのサプライズとなり、本作YouTubeページのコメント欄には歌、楽曲、MVなどを絶賛する言葉が並んでいる。
このコメント欄からも遠坂めぐチャンネルの温かさ、雰囲気の良さがよく分かる。
こういった温かいチャンネルを運営できる遠坂だからこそ、本作のように心から温かい作品を生み出すことができるのであろう。

なおMV内での遠坂は弓道で着用するような袴に赤い襷をかけた出で立ち。
終盤で二人が別方向に歩き出し、何度も振り返って手を振る場面は映画のワンシーンの様。
”悔いなき人生あっぱれ”で次の始まりへと送り出す感動のフィナーレは、本作に込められたメッセージの全てが詰め込まれている。

これから新しいスタートを切る方にとっても力強い心の支えとなる作品だ。



最後に、遠坂めぐに今後の活動について語ってもらった。


▼活動やライブについて
「引き続きで楽しいショート動画を作っていきながら、ライブを通してみんなに会える機会をたくさん作りたいなと思ってます。
現在フリーライブで全国を回っているので、47都道府県全制覇を目標に続けていきたいです。
まだ自分の都道府県に来てないよ〜って方も楽しみに待ってくださいね!」

▼今後の目標について
「定期的に作品をお届けしつつ、来年以降にはアルバムを発表できたら良いなとも思ってます。
いつか日本武道館でのワンマンライブを実現させたいです!
完全インディーズなソロシンガーの武道館公演ってなかなかないと思うので、絶対に叶えたい大きな目標として目指していきたいです」


インタビュー中もファンへの想いや大切さを多く語ってくれた遠坂。
彼女にとってファンと近い距離で接する時間はとても大切で貴重なものであるようだ。
まだ生で彼女を見たことがない!という方も、近くまで来た際にはぜひライブ会場まで足を運んでみて欲しい。
動画や配信とはまた違ったベクトルの楽しさがそこにはあり、遠坂の新たな魅力を発見できるとともに新たな感動と元気をもらえるはずだ。

ますます多彩な展開を見せてくれそうな遠坂めぐの動向から目が離せそうにない。