王道バンドサウンドに乗せて多彩なストーリーを描く音楽ユニット、雨ニマケテモ。
2020年10月には1st Album「Palette」をリリースし、その後も現在までコンスタントにMVを公開。インターネット音楽シーンにおいて、着実に存在感を高めてきた。
・雨ニマケテモ×ぬゆり「愛です。嫌いです。」MV
2022年8月時点での最新楽曲が、人気コンポーザーのぬゆりとコラボを果たした「愛です。嫌いです。」。雨ニマケテモにとって初のコラボ作品で、作詞の一部とアレンジをぬゆりが手がけている。
コラボしたぬゆりとは以前から親交があったそうで、「せっかくお互いに音楽をやっているのなら、何か一緒にやれたらいいよね」と話したことがきっかけで、コラボが実現したという。
今までよりトレンドを積極的に取り入れながら制作した楽曲だそうで、メンバー以外の意見を取り入れながら楽曲を作り上げることで新たな気づきや刺激もあり、「楽しい」という気持ちが一番だったそうだ。結果として、お互いの良い部分が表れた楽曲に仕上がったと語っている。
ビート感の強いギターロックサウンドに乗せてメロディアスに歌われるのは、複雑な恋心と、そんな心の中に漂うモヤモヤ感。アニメーションMVはクリエイターの熊味噌氏が手がけており、ストーリー性豊かな映像には歌詞のテーマが色濃く反映されている。
研ぎ澄まされた挑戦的な楽曲と奥深い世界観を見せる映像が一体になった、雨ニマケテモ渾身の一作として必見だ。
・雨ニマケテモ「ぼくらのオープンワールド」MV
活動1年目、2019年11月に公開された楽曲「ぼくらのオープンワールド」は、インパクトのあるイントロから緩急のある曲展開、ポップでありながらも疾走感のあるエモーショナルなサビまで、圧倒的な完成度で魅せるロックソング。
たくさんの人に聴いてもらいたい……という思いから「王道POPS」を目指した楽曲だそうで、骨の髄まで王道だからこそ、揺るぎない説得力を持ったキラーチューンに仕上がっている。
リリースした当時から反響も多く、雨ニマケテモの代表曲とも呼ばれている本作。その音楽世界を知る上で、まず聴いてみてほしい。
・雨ニマケテモ「日青〈ハレ〉」MV
雨ニマケテモのデビュー曲となった「日青〈ハレ〉」は、夏の快晴を思わせる詞世界と、突き抜けるように爽快なギターロックサウンドが融合したナンバー。
「バンドサウンドでのキャッチーな楽曲作りを目指す」というテーマはこのデビュー当初から一貫していて、この曲もやはり王道POPSを目指して作られたという。雨ニマケテモのイメージとして自分たちでも「夏」らしさを感じていたので、デビュー時期とも合わせて「夏」を意識した楽曲に仕上げたそうだ。
初投稿ということで最初は発表にあたり緊張もしたが、「たくさんの人に届いて欲しい!」という気持ちが強かったという。雨ニマケテモの始まりの一曲として注目しよう。
現在はおよそ2年ぶりとなる2ndアルバムを鋭意制作中だという雨ニマケテモ。
自身の持ち味である爽やかでかっこいいギターロック要素だけではなく、ダークな要素、シンセなどの打ち込み表現を取り入れたりと、新境地を見せる作品に仕上がる見込みだという。
また、ゆくゆくはアニメや映画などのタイアップ主題歌を制作したいと話してくれた。さらなる躍進から、今後も目が離せない。
【リリース情報】
1st Album『Palette』
9.赤く、紅く、染まる