山梨甲府発のロックバンド、FIVE PEACE。2011年、Voたくやが17歳のときに甲府市で結成。地元の友だち同士で集まり、徐々にツアーをするくらいまで活動を大きくしていった。
しかしメンバーの脱退もあり、一時メンバーはVo.たくや一人だけに。その後、ギターの林、翼がサポートとして参加後に正式メンバーとなり、2024年4月に翼が脱退、同年5月にドラムの雨宮も加えて現在のメンバー編成となった。
バンド名の由来は、人気マンガ/アニメの「ONE PIECE」。当時、ライブは決まっていたもののバンド名がない状態で、スタジオの帰りにブッキング担当から「バンド名どうするの?」と聞かれ、ハマっていた同作にあやかり、軽い気持ちでそれをモジってほぼ思いつきで決められた。
・FIVE PEACE - 青春歌(official music video)
「キャッチーさと覚えやすさ、歌いやすさを意識して、サビ始まりだったり、そのサビを繰り返したりするところは意識的に制作した。メッセージ性も大事にしたのでぜひ歌詞を読んでほしい。普段はメンバーの林がギター講師をしていて、外部顧問として高校へ教えに行っている。このMVにはそこの軽音部が参加してくれている」とメンバーが語る『青春歌』。
高揚感と煌めき感を覚えるバンドサウンドに、心躍るようなメロディーライン。≪きっと何年後の未来も思い馳せて涙してしまうような 今はとても愛しい日々だ≫と歌う、誰かのその瞬間とリンクするような歌詞の世界観。それらは『青春歌』というタイトルにこの上なくハマる。
・FIVE PEACE - Fantasia(official music video)
「楽器の絡み合いが魅力的なナンバー。一風変わった映像のテイストになっているのが見どころ。幻想的な雰囲気を醸している」とメンバーが振り返る作品『Fantasia』。
そのコメント通り、ギターの絡みだけではなく、ベースやドラムも合わせたバンドサウンド全体の絡みが心地よく、耳がじんわりと音で満たされていく。メロディーラインにも緩急があり、音や言葉をぎゅっと詰め込むパートがあったかと思えば、キャッチーに流れていくラインが琴線に触れたりもする。
そんな歌やバンドサウンドによって、バンドとしての質の高さが感じられる1曲だといえるだろう。
・FIVE PEACE - Pray(official music video)
「シンプルに曲のかっこよさ、ライブ感のかっこよさがこのMVの推しポイント。自分が思う『ロックバンドのかっこよさ』を目一杯に詰め込んだ」。そんな風に話すMVにも注目の1作『Pray』。
サウンド的にも、MV同様に真っ直ぐにロックバンドのカッコよさが感じられる1曲だ。抑え目に展開されるAメロと、これからの爆発を予感させる切れ味抜群のBメロ。そしてその予感通りのパワフルさと厚み・熱みでど真ん中を突き刺していくサビ。どこを切り取っても「ロックバンドってかっこいいなぁ」と思わせてくれる。
この楽曲を聴いて、バンドをやってみたいと感じる人も少なくないのではないだろうか。
この先実際にそうなっていく姿が容易に想像できる。サウンドを聴いて少しでも気になった方は、ぜひ彼らの名前を覚えておいて欲しい。きっとどこか大きな舞台で、その名を目にする日が来るだろう。
■5PEACE
2020年 3月15日 「LIFE」 EP リリース
5月15日(水)よりmuevoにてニューアルバム制作のためのクラウドファンディング開始!
https://www.muevo.jp/campaigns/3869