
渋谷・池袋を拠点に、鮮烈な個性を放つシンガーソングライター・大木ハルミ。
彼女が紡ぐのは、緻密な打ち込みと体温の宿る歌声が共鳴する、新時代のポップスだ。
4歳からクラシックピアノに親しみ、小学生でギターを手にした彼女の音楽的背景は極めて豊か。
その才能は早くから開花し、"The 3rd Music Revolution Song Contest" TOKYO FINALでは、自作曲『Miss music』で見事グランプリを受賞。
確かなソングライティング能力を証明してみせた。
クリエイターとしてのストイックな姿勢も彼女の大きな魅力。
自主制作ミニアルバム『スーパーミラクルウルトラエクストラ片思い』では、自らDTMを操り、独創的なサウンドスケープを構築した。
その手腕は多方面から高く評価されており、数々の映像作品に彩りを添えてきた。
京都市営地下鉄『地下鉄に乗るっ』CMソングの『sakura』、JRAショートアニメ『HORSE DREAMER』主題歌の『青いエナジー』、沖縄県浦添市PRアニメ『琉球タイムライン2 -てだこのまち探訪-』主題歌の『トロピカルサンセット』。
そしてNHK『みんなのうた』にてオンエアされた『100年時代』――。
ジャンルの境界を軽やかに飛び越えるその歌声は、今や全国のリスナーへと届いている。
ニコニコ生放送などの配信文化で培ったリスナーとの親密な空気感と、プロフェッショナルな楽曲制作能力。
その両方を併せ持つ彼女の音楽は、聴く者の心に深い爪痕を残してゆく。
MV【WARP(RETROver,)】大木ハルミHaLu/イラスト 北村みなみ
離れた場所にいる相手への想いが募り、身悶えするような切なさを描いたラブソング。
北村みなみが描くレトロポップなイラストの世界の中で、大木ハルミの歌声が時空を超えて響き渡る。
「他人の脳みそ悪びれもなくおもちゃにしてまで」という歌詞が象徴するように、何をしていても相手のことが頭から離れない。
支配される思考と、埋まらない物理的距離。
同じ月を見上げるしかないもどかしさは、「地球は寂しい」というあまりにも孤独で美しい言葉に集約されている。
「夏休みが終わってしまう」という焦燥感に急かされながら、忘れようとするほど募る恋心。
そんな切実な願いを乗せた電子音のリフレインは、聴く者の胸を強く締め付ける。
MV〚sakura〛 大木ハルミ / sakura-HaLu
「ひらり、舞い落ちる光の粒子――」
京都市営地下鉄『地下鉄に乗るっ』CMソングとしても愛される本楽曲は、春の訪れとともに爆発するエネルギッシュな恋の歌だ。
「スーパーミラクルウルトラエクストラ片思い」と表現される、過剰なまでに真っ直ぐな好意。
好きな人が勧めてくれた「変な歌」を聴き、慣れない白いスカートに身を包む。
そんな瑞々しい変化の描写が、聴き手の記憶にある「あの頃の体温」を蘇らせる。
「夏になれば散ってしまう」という春特有の切なさを抱えつつも、「今行かなきゃ間に合わない」と恋に突き進む疾走感。
ぐるぐる回る思考のループをそのまま音にしたようなポップナンバーに、心はいつしか高揚していく。
【公式】大木ハルミ「100年時代」/NHKみんなのうた(2020年12月-1月)short ver.
未来への漠然とした不安を、柔らかな光で包み込む。
可愛くて温かみのあるアニメーションに寄り添う、慈しみに満ちたメロディ。
それは、暗い部屋にそっと明かりを灯すような、孤独な夜に寄り添う優しさに溢れている。
先の見えない時代の中で、足元を掬われそうになる私たちの日常。
そんな今を生きる人々の背中を、この歌は静かに、けれど力強く押してくれるのだ。
現在、新曲を含めたリリースの準備を精力的に進めているという彼女。
その瞳には、表現者としての確かな未来像が映っている。
「ライブと楽曲どちらも良いと思ってもらえるものを作れると思っているので、音源もライブも楽しんでもらえたらいいな」
アーティストとしての矜持を滲ませる彼女。
最終的にはアニメのタイアップを手がけられるような存在を目指したい、と展望を明かしてくれた。
その先にあるのは、より多くの人々の日常を鮮やかに塗り替える未来だ。
ステージから放たれる輝きと、緻密に構築された音源の世界。
その両輪で加速する大木ハルミの快進撃から、もう目が離せない。












