
ときめき、微笑み、そしてロマンチック――。
優しく歌い踊り、触れた者の心に淡い光を灯す二人組アイドル、スワンスワンズ。
作詞を手掛ける1m級ハイパーロングヘアの「あみ」と、振り付けを担うおしとやかギャル「あかり」が織りなす世界観は、観る者を一瞬で甘美な非日常へと誘う。
彼女たちの最大の武器、それはリアルな体温と情熱が真っ直ぐに伝わる完全セルフプロデュースの先にある実在感。
元々は「音楽活動をしたい」というあかりの強い想いから始まり、仕事を通じて出会っていたあみを誘ったことでこの奇跡の物語は幕を開けた。
自分たちがやりたいことをどこまでも追求していくなかで、自然と歌詞や振り付けまでを自ら手掛ける現在のスタイルへと進化を遂げたのである。
告知から作曲者への連絡といった本来なら運営が担う事務作業も、すべて彼女たちの両肩にかかる。
自分たちの頭のなかにある楽曲のイメージを作曲者に的確に伝える難しさに、あみが思わず苦笑する瞬間もあるという。
それでも、自分たちの想いが歪むことなくそのまま形になる喜びは、何物にも代えがたいと彼女は嬉しそうに語ってくれた。
また、周囲から掛けられる「大変ですね」という労いの言葉に対しても、あかりは自分たちのやりたいことがダイレクトにリスナーへ届く環境こそがこの上なく幸せなのだと、満面の笑みを覗かせる。
そんな二人のこだわりと熱量は、ステージを彩る「衣装」の随所にも息づいている。コ
ンセプトやデザインの形、発表するタイミングに至るまで、衣装作家と密接にコミュニケーションを重ねて一着一着を丁寧に生み出してきた。
すでに4年の活動歴のなかで制作された衣装は、実に20着弱。
この速度感で多彩な衣装を展開するグループは、インディーズシーンを見渡しても極めて稀だ。
音楽や踊りだけでなく、ビジュアルの領域にまで徹底して魂を注ぎ込む。
時にはTシャツのリメイクや、お互いの誕生日企画でプロデュースし合った衣装を披露することもあり、その双方向の深い愛がファンを常に喜びで満たしている。
お星さま採集〜白鳥倶楽部のテーマ〜
毎月1回、Loft PlusOne Westで開催される単独トークライブ。
そこは深いファンが集い、彼女たちの飾らないトークの魅力が遺憾なく発揮される聖域だ。
そのイベントのテーマソングであり、ファンからも絶大な支持を得ているのが本楽曲である。
イントロが流れた瞬間、目の前に広がるのは優しく、どこかノスタルジックなファンタジーの世界。
あみとあかりの歌声が重なると、耳元で心地よく「揺らぎ」が生まれ、日常でささくれた心が丸くなっていくのを感じる。
ピョンスワ(ファン)を応援する真っ直ぐなメッセージが、等身大の歌声に乗ってダイレクトに胸へと届く感覚――。
この距離の近さ、これこそが彼女たちのリアルな体温なのだ。
パーフェクトスコール
2025年7月に8cmCDとしてリリースされ、前述の『お星さま採集〜白鳥倶楽部のテーマ〜』とともに表題曲を飾った、スワンスワンズ初の失恋曲。
七夕に寄り添うお星さま採集に対し、こちらもまた、ひと夏の淡い情景と切なさが美しく漂う楽曲だ。
ここで聴ける彼女たちの声の輪郭は、どこまでも儚く、ミステリアスに消えてしまいそうな透明度を帯びている。
あみ自身がこの楽曲に込めた想いを紐解くと、スワンスワンズらしい綺麗でファンタジーな言葉選びのなかに、ただ悲しみに暮れるのではない「つよい女の子像」が鮮明に浮かび上がってくる。
傷つきながらも前を向く、そんな誰かを励ます優しさと芯のある物語性に、筆者は思わず胸を熱くさせられた。
Spark
初のワンマンコンサートにて、映画『国宝』の撮影地でもあるグランドサロン十三の舞台で披露された記念碑的楽曲。
人生を賭けて芸事を全うしていく映画の登場人物たちに自らの歩みを重ね合わせ、「私たちもそのような気持ちでスワンスワンズをやっていきたい」という不退転の覚悟で制作された。
これまでのポップな可愛らしさから一転、ずっしりとした生楽器の質感を思わせる艶やかなサウンドが響き渡る。
昭和レトロな色香を纏ったジャズテイストな一曲は、我ながら似合うという言葉通り、あまりにも艶美で、グループに一味違う真新しい風を吹き込んだ。
自分が本当にやりたかった音楽活動を、理想の形で叶え続けている二人。
その眼差しの先には、さらに深く、そして広い未来が広がっている。
かけがえのない言葉を紡いでくれるメンバーの存在があり、自分たちでこだわり抜いて考えた衣装を纏ってステージに立つ。
そんな唯一無二の環境に身を置きながら、あかりは「本当に自分がやりたかった音楽活動を、自分のやりたい形でやれている」と、現在の充実感を真っ直ぐに語る。
そして、できる限り今のコンセプトや美しい雰囲気を保ったまま大人になりたいと願いつつ、未来の挑戦者たちへ向けて、年齢を理由に躊躇している人の背中を優しく押せるような勇気の光になりたいと前を見据える。
一方で、あみも表現者としての新たなアプローチに確かな手応えを感じている。
最近始めたTikTokをきっかけに『お星さま採集』がバイラルヒットを記録し、SNS経由でワンマンライブへ足を運ぶ新規ファンも目に見えて増えているという。
SNSを駆使してさらに多くの人々と巡り合う未来を思い描きながら、「耳心地のいい歌詞を意識しつつも日常を応援できるような、皆さんの心に癒しを届けたい」と、変わらぬ優しさを言葉に滲ませた。
自分たちの愛するアイデンティティを何よりも大切に守りながら、同時に時代の波を掴み、まだ見ぬ誰かへと救いの手を差し伸べる――。
優しさと強さを併せ持つスワンスワンズの表現は、これからも多くの人々の日常をそっと照らし、その心に無二の宝物として刻まれ続けるはずだ。
10曲以上収録予定の初アルバムには、現在は未公開の新曲2曲や、TikTokで30万回以上再生された『お星さま採集』や『パーフェクトスコール』を収録。








