7歳から地元の合唱団に所属し、幼少期から磨き上げた歌唱力を武器にSKE48のメンバーとして2021年6月まで6年間活動した野島樺乃。2019年には「第1回AKB48グループ歌唱力No.1決定戦」で初代グランプリに輝いた実績を持つ実力派だ。


2021年7月から「et-アンド-」のリーダーとして活動した後、2025年4月よりソロアーティストとして本格始動。ソロデビュー曲「One」は、2025プレナスなでしこリーグ1部YouTube配信公式テーマソングに起用された。さらにSNSでは、表現力豊かな歌声で歌い上げる昭和歌謡のカバー動画が大きな話題を呼び、動画の総再生数は500万回を突破。舞台『1845 巴里の憂鬱~Les Misérablesより~』で主演を務めるなど、抜群のスタイルと表現力を生かし、多方面で次世代のシンガーとして注目を集めている。

ソロデビューから約1年。キャリア自体は長い彼女だが、ソロとしてはストリートライブや地域のお祭りへの出演、対バンライブといった未知のステージを実直に重ねてきた。「1年間、本当に色々な経験ができた」と、その言葉には確かな充実感が滲む。特にワンマンライブの動画を公開して以降、SNSでの広がりやストリートでの出会いが加速し、確実に新しい波を掴んでいる。

彼女の表現の原点は小学生時代にある。地元の合唱団で体感した「声だけで何かを伝えて、感情を動かすことができる」という確信が、表現者としての礎となった。そこから「歌を伝えたい」という一心でグループ活動に邁進。その過程でソロで歌う機会が増えるにつれ、自身の声でより深くメッセージを届けたいという想いが募り、ソロアーティストへの転向を決意したという。グループ時代以上にすべての選択を自分で行い、自らの足で動く試行錯誤の末に、現在の表現は着実に確かな形を結びつつある。

今回は、彼女のアーティストとしての歩みと、その卓越した歌唱力を堪能できる2つの重要作品から現在の実像に迫る。



自らの軌跡と重ね合わせた、前向きなソロデビュー作「One」



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2025プレナスなでしこリーグ1部YouTube配信公式テーマソングとして、野島自身が初めて書き下ろしたソロデビュー曲。ぎふチャン『めっちゃぎふわかるてれび』や関西テレビ『ウラマヨ!』の5月度エンディングテーマにも起用された一曲だ。

制作にあたり、なでしこリーグの歴史や軌跡に心を打たれたという彼女。試練に挑む選手と熱いエールを贈るサポーターの姿を、自身のこれまでの歩みと重ね合わせて作詞を行った。

「確証も保証も無い未来ですが、未来は懸けてみる価値があるものだと思っています。“あなたのあと1歩"を後押しできる楽曲が『One』でありますように」という本人の言葉通り、楽曲は聴き手の背中を優しく押す仕上がりだ。


繊細で美しいピアノの旋律が情緒豊かな感情の揺らぎをドラマチックに描き出し、ラストの転調を迎えた瞬間に溢れ出すエモーションが、強い熱量を放つ。臆病な自分を脱ぎ捨てて本当の自分を解放していく、彼女の希望と決意をダイレクトに写し取った晴れやかなポップナンバーと言える。


令和の歌謡曲シンガーとしての名刺代わりとなる、初のカバー集『ICON』



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2026年6月24日にリリースされた、自身初となる昭和歌謡のカバーセレクションアルバム『ICON』。


「平成生まれの自分がこうして歌わせていただけることをとても光栄に思います。一人でも多くの方にお届けすることができたら嬉しい」と語る通り、時代を超えて受け継がれるべき名曲たちに真摯に向き合った、名刺代わりとも言える一枚だ。一本芯の通った確かな歌唱力で歌い切ることで、それぞれのカバー楽曲を独自のカラーへと昇華させている。収録楽曲に対する彼女のこだわりも非常に濃厚だ。

「私はピアノ」: 昭和100年記念イベントへの出演を機に何度も練習を重ねたという一曲。SNSでの歌唱動画が100万回再生を突破するなど、現在の彼女にとって欠かせない重要なレパートリーとなっている。

「真夜中のドア~Stay With Me」: 以前から本人のプレイリストに入っていたというお気に入りのナンバー。ベースラインの格好良さを活かしつつ、夜のドライブに最適な令和のシティポップとして再構築している。

「駅」: 楽曲の持つ深い哀しみの世界観と自立していく女性の感情を落とし込むため、長い時間をかけて制作。語りかけるようなアプローチにより、独自の新しい表現を生み出している。

「年下の男の子」: 幅広い世代から愛される名曲に、初々しさやフレッシュさ、そして「年上のお姉さん感」という彼女自身の直感と遊び心を詰め込み、アルバムの良いアクセントとして機能させている。



今後の展望と、独自の音楽世界を広げる未来


これまでの活動で得た経験を糧に、彼女はさらなる挑戦へ向かう。2026年11月に幕を開ける東名阪福ツアー「KANO NOJIMA PROLOGUE TOUR 2026」は、彼女にとって新たな物語の始まりとなるステージだ。想いを注ぎ込んだカバーアルバム『ICON』を携え、全国4都市7公演をまわっていく。

現在はカバー曲とオリジナル曲をバランスよく織り交ぜてステージを構成しているが、アーティストとしての視線はすでにその先を見据えている。今後は「自分自身の表情」をより豊かに伝えるオリジナル楽曲の制作にも力を入れていきたいという。

その先に見据える目標は、上質な音楽が響くビルボードのステージに立つこと。そして最終的には、生まれ育った地元・愛知の歌姫と呼ばれる存在になることだ。ストリートライブでも大切にしてきた「直接会いにいける存在」としての距離感と誠実なコミュニケーションを軸に、彼女は一歩ずつ未来を切り拓いていく。まずは新しくリリースされたアルバムや、11月からの全国ツアーという具体的なステージを通じて、彼女の放つ生身の音楽に触れてみてほしい。


【Information】


■ リリース情報:KANO NOJIMA Cover Selection「ICON」

発売日: 2026年6月24日(水)
品番・価格: ZEST-0034 / ¥2,500(税込)
収録楽曲: M1.私はピアノ / M2.真夜中のドア〜Stay With Me / M3.駅 / M4.年下の男の子

■ ライブ情報:「KANO NOJIMA PROLOGUE TOUR」
2026年11月8日(日)【東京】GRIT at Shibuya
2026年11月14日(土)【大阪】PLUSWINHALL VILLEBOA
2026年11月15日(日)【愛知】Lion cafe
2026年11月20日(金)【福岡】ROOMS
※東京・大阪・名古屋:1部 開場 13:30 / 開演 14:00 | 2部 開場 17:00 / 開演 17:30

※福岡:開場 18:30 / 開演 19:00