キャッチフレーズは「春夏秋冬ひまわり日和! 私は誰かな? 奥ノ矢佳奈!」。

そんな元気いっぱいの挨拶とともに、ひまわりのように明るい笑顔で真っ直ぐ観客の心を照らすのが、女優でありシンガーソングライターの奥ノ矢佳奈だ。
「レトロポップ」と分類されることもある彼女の音楽は、キラキラと輝くサウンドのなかにどこか懐かしさが漂う。
ワクワク感と安心感を同時に与えてくれる、等身大の優しい世界観を持ったアーティストである。

経歴も異色かつ華やかだ。
2004年に子役として活動を開始し、映画『嫌われ松子の一生』での松子少女時代役や、テレビアニメ放送開始15周年記念ドラマ『ちびまる子ちゃん』の城ヶ崎姫子役、『おはスタ』のおはキッズレギュラーなど、数々の作品で活躍してきた。

その後、活動休止や学業との並行期間を経て、2019年から音楽活動をスタート。元々歌うことが好きで幼い頃から作詞作曲も趣味で行っていたという奥ノ矢。
もともと国民的フォークデュオ・ゆずの大ファンだった彼女は、仲間内でのコピーや弾き語りを経て人前で演奏するようになったという。

2020年にYouTubeを開設(当時の名義は「よくさくかな」)し、2021年にはソロでのライブ活動を開始。
2022年に役者活動も積極的に再開させ、2023年1月に「奥ノ矢佳奈」へ再改名。
株式会社rootsに所属した。

同年5月には1st EP「COOK MY LIFE」の配信を開始し、CDの手売りや記念のLINEスタンプも発売。
そして10月には初の主催バースデーライブを成功させるなど、凄まじいスピードで活動の幅を広げてきた。
2024年、2025年と俳優としてショートドラマなどに多数出演しながら連続してバースデーワンマンを開催しており、現在進行形の2026年もシンガーソングライターと俳優の両面で更なる飛躍を続けている。

彼女の大きな武器は、柔らかさと芯の強さをあわせ持つハイトーンボイスだ。
一語一語のメッセージを大切にし、心の奥底にある想いをそのまま乗せたような抑揚豊かな歌唱は、聴き手に優しく語りかけてくるかのよう。

また、作詞や振り付けなどのステージングをセルフプロデュースするだけでなく、MVの企画・編集や絵コンテ描きまで自らこなしている。
俳優現場での経験が、こうした映像表現にも遺憾なく発揮されているのであろう。

ライブでは「自分が見て楽しいライブ」をテーマに掲げ、弾き語りやバンド編成など様々な形で多くの方が楽しめるステージを展開。
なお、趣味は手帳集めと「ダジャレ」とのことで、物販では「1チェキ1ダジャレ」という斬新な(?)制度を採用し、会話の中から即興で考えたダジャレをチェキに書き込むというユーモアも忘れない。

今回は、そんな多才な彼女の魅力が詰まった3つの動画をピックアップし、その奥深い世界を紐解いていく。



① ラッキーガール



音源化された中では最初期の作詞作曲作品であり、ライブやイベントでも歌う機会が多い、彼女の代表曲と呼べるミディアムテンポの優しいナンバー。
恋する相手の誕生日や星座を占ったり、ラッキーカラーの黄色いワンピースを着てみたりと、恋する乙女の健気で愛らしい日常が鮮やかに描かれている。

MVに登場する天秤は、奥ノ矢佳奈本人がてんびん座であることに由来。
本人曰く「この主人公は優柔不断で、なかなか踏み出したり決断したりできないんです。そういう所が私にそっくり」とのこと。
彼女にとっても感情移入しやすく、役に入り込みやすい楽曲だそうだ。

映像では、飾らない自然体の笑顔や、手作りの部屋の装飾、粘土で作られた小物の演出が光る。
大掛かりなセットではなく「恋する人の部屋の空気感」をリアルに表現したことで、楽曲の持つピュアな想いや手作りの温もりがより身近に感じられる。
「自分が相手の幸運(ラッキーガール)になる」という前向きなメッセージに、聴き終わったあと心がぽかぽかと温かくなる一曲となっている。


② Seed inside



『ラッキーガール』のキュートな雰囲気から一転、社会人としての葛藤や「自分らしく生きることの難しさ」に焦点を当てた、明るくもエモーショナルなメッセージソング。
初めて「曲先」で作られた作品でもあり、自身の壁を打ち破る新しいアプローチに成功した意欲作だ。

活動初期に制作された曲だが、本バージョンでは大胆に電子サウンドが取り入れられており、アコースティックギターの音色と爽快な化学変化を起こしている。

歌詞には「間違って咲いた9月のバラ」などの花々のモチーフが登場し、「タンポポじゃなくて ヒマワリになりたい」という奥ノ矢佳奈を象徴とする花名に例えて、秘めた情熱(Seed inside)を強く歌い上げている。

MVでは、黒スーツを着て作り笑いを浮かべながらオフィスで働く姿と、美しい自然のなかでアコースティックギターを手に自由に歌う姿が対照的に描かれている。
息苦しい現実のなかで、本来の自分を解き放つようなエモーショナルなボーカルは、日々我慢を重ねて生きる多くの人の背中を力強く押してくれるはずだ。

音だけではなく、香りや情景まで感じさせてくれる、五感で楽しめる作品である。

③ 8:30



エンジェリックなベルサウンドとエレクトリックドラムが印象的な、甘酸っぱい青春ポップナンバー。
タイトルは「はちじはん」と読む。

本作は、小学生時代に昼休みの校庭の朝礼台でライブごっこをしていた彼女が、高学年のときに作った曲がベースになっているという。
当時の平成アニメやアイドルを妄想しながら書いた原曲を、大人になってからリメイクした作品だ。

通学の朝、好きな人より先に教室へ一番乗りし、「二人きりの時間」を作ろうとする健気な片思いの情景が目に浮かぶ。
チャイムが鳴り、ただのクラスメイトに戻ってしまう切なさが、軽快なリズムに乗せて表現されている。

過去のライブ映像をMVとして採用しており、会場のファンと一体化する臨場感あふれるパフォーマンスが楽しめるのも魅力。
歌唱中の豊かな表情変化によってストーリーを魅せる表現力は、さすが役者といったところ。
誰もが経験したことのある「青い記憶」を呼び起こしてくれる、爽快な一曲だ。



最後に、これからの活動や目標について、奥ノ矢佳奈自身に語ってもらった。

「最近は音源をたくさんリリースしているので、ぜひ多くの方に聴いていただきたいです。

ライブもほぼ週1~2回くらいのペースで定期的に出演しているので、お時間が合う方はぜひ足を運んでくださったら嬉しいです!

制作の母体となるバンドでのライブ活動も不定期で続ける予定です。


配信やSNSにもより力を入れていきたいと思っています。
YouTubeではオリジナルソング以外に有名曲のカバーなども公開しているので、チャンネルを覗いて知っている曲名があったらぜひ開いてみてほしいです。

将来的にやってみたいこともたくさんあります。
全国ツアーだったり、豊洲PITみたいな大きな会場でのライブだったり。
学園祭にも出てみたいですね!

家族や恩師、仲間などを呼んで対談したりする、ドキュメンタリー番組にも憧れがあります。


音楽以外のことだと、私は千葉県出身なので、過去に千葉のスポーツ番組などに出演させていただいていたこともあるんです。
今後も何らかの形で千葉県に関わっていき、千葉の良さをPRする機会があれば良いなとも思っています!

役者としてのお仕事も、これからもずっと続けていきたいです。
歌と演技の二本柱が私のアイデンティティーでもあるので、いつか自分が出演する映像作品の主題歌を自分で作って歌えたら理想的ですね。

それが最大の目標のひとつです!」



—--

太陽の光を目一杯吸収したひまわりのような明るさと温かさで、人々を魅了し続ける奥ノ矢佳奈。
燦々と輝きながらも親しみやすく、等身大の一人称視点を持った彼女が、これからどんな物語を紡いでいくのだろうか。
今後も注目していきたい。

—--

【ライブ情報】
■2026年10月11日(日・祝前日)
奥ノ矢佳奈3rdバースデーワンマンライブ 〜SUNday FLOWER NIGHT〜
18:10 開場・18:30 開演予定
@新宿Motion
TICKET: ¥3,500+1D

TIGET受付URL

https://tiget.net/events/487694

(別途ライブ会場にて特典付きチケットも手売り中)