東京・下北沢を拠点として活動する男女混合4人組バンド、あるゆえ。
Vo.紫月が発する“今の私”を吹き込んだ強烈なリリックと、感情剥き出しのパフォーマンス、そして力強く疾走感がありながら、空気をヒリつかせるようなシリアスな演奏がリスナーに衝撃を与える。
高校生限定コンテスト『Schools Out 2018』の決勝大会で出会った4人が集結し、2019年11月より活動をスタート。
12月に初ライブを行うと、1st Single『ライブハウス/毒を塗って』が会場で即完売。
『ライブハウス』のMusic Videoを公開後、タワーレコードバイヤーの間で瞬く間に話題となり、タワーレコード渋谷店未流通作品コーナー『タワクル』にてCD展開がスタートするも、入荷初日に完売。梅田大阪マルビル店では未流通作品ながらデイリーチャート4位にランクイン。
また、結成からわずか8ヶ月で『RO JACK for ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2020夏』優勝アーティストに選出、『COUNTDOWN JAPAN21/22』への出演を果たす。さらに、フジテレビ『Love music』内の次世代アーティストを紹介するCome musicでも取り上げられるなど、早くもメディアからも注目を集めている。
そして、2021年1月20日にリリースした1st E.P.『私以外、騒音』はタワーレコード新宿店では即完売。同名古屋パルコ、梅田NU茶屋町の両店舗にて2週連続タワクルチャート1位を獲得した。また同年10月には初の自主企画フェス『東京騒音楽』を開催。全14アーティストが出演し、満員御礼、大盛況に終えた。
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4月1日に配信リリースしたばかりの楽曲『春光』。
「いろんなひとの新生活が始まる“春”。そんな春の曲を作りたいと思った。大学を卒業して就職する人と夢を追いかけている人と、それぞれ無い物ねだりのような、自分と違う立場への憧れ・劣等感があったりする。そういった葛藤を描いている。この楽曲では、夢を追いかけている人への羨望など、自分達とは逆の立場で作詞をした」とコメントをくれた。
その羨望感というか、渇望感というのは、鋭利で焦りも内包したような歌声や、緻密でありながら荒々しくもあるバンドサウンドからも伝わってくる。だから、聴いていて滾ってくるのだ。
そんな同曲では「今まで使ってこなかったアコースティックギターを使って、アナログ感、有機的なサウンドに仕上げた。2番のAメロがあけて≪当たり前な正解を出すことが≫以降は、不安なことを歌った内容。なのでサウンドでもフラストレーションを出すようなイメージにしている」という。
また「最後の多重コーラスを入れることで、サウンド的な広がりを演出。主人公ひとりの世界の話なので、みんなで歌うではなく、一人の主人公に自分がなれるようなコーラスの世界観を描いた」とも。
そんな言葉たちから、このバンドでのトータルでの楽曲作りの丁寧さが伝わってくる。
ちなみにMVが縦型動画になっているというのも一つのポイントだ。
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「物語としてふたりの女の子がいる。
その子は、もう一人の女の子に対して特別な感情を抱いている。
恋愛感情とかではなく、人間として好き。憧れ。神々しい存在」
そんな楽曲、『讃美歌』。
「中学生くらいの昔の友達って、年齢を重ねたり、環境が変わっていくと関係性が変わったりしていく。勝手に自分が感じているだけかもしれないけれど、当時との違いを感じたりする。純粋だった子が都会に出て変わってしまって、自分はなんだか悲しいけど、その子が幸せに生きていてくれればいい、という思いが込められている」とも話してくれた。
そんなストーリー性と、込められた感情のリアルさ、そして先の春光とはまた違う形でのサウンドの広がりや鋭利さなど、改めてバンドとしての質の高さを感じる。
ちなみに同曲では「はじめて鍵盤をいれた」とのこと。
「バンドとしてひとつに拘るのではなくいろんなジャンルをやりたい、いろんなことをやりたい!これがバンドの原点。基盤となる活動をやってきて、ようやく新しいことへのアプローチをしていくタイミングになった」。
クラップなども含め、あるゆえにとっての新しい挑戦も詰まった1曲だ。
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「バンド結成して割とすぐ、コロナ禍になってしまった。
ライブも思うように出来ずフラストレーションが溜まっていた。
そういったフラストレーションを吐き出した!」
という楽曲『騒音楽』。
初めて出したEPのリード楽曲であり、「楽曲を作った段階でパワーを感じた曲」だとも話してくれた。
実際、セリフ調のパートもあったり、疾走感あふれるバンドサウンドが全てを突き破っていきそうだったりと、何かが爆発しそうな気配はムンムンに漂っている。熱いものを覚える1曲であることは間違いない。
ちなみにサウンドについては、「アナログ感があって、攻撃的なサウンドという自分たちなりのロックサウンド。赤くてガツっとした感じではなく、青くて鋭い感じ。感動的だけどメッセージ性のある、シンプルなサウンドでボーカルが刺さるように」とコメントをくれている。その鋭利なバンドサウンドも、このバンドの武器であることは間違いない。
また、「当時ずっと家にいるような生活をしていたのもあり、刺激がなくひたすら曲が書けなかった時期だった。三回くらいボツになってようやくこの歌詞ができた。ボツが続いたことによるフラストレーションもあり、結果いい感じに」との裏話も明かしてくれている。
“演奏シーン”、“バンド感”に焦点を当てたMVも必見。“歌の力”をより伝えられるような映像からは、その高い熱量がひしひしと伝わってくる。
今後は「野外が似合うバンドになりたい」という、あるゆえ。
「ゆくゆくは自分たちで野外フェスなど企画してみたい!」とも。
実際その鋭いサウンドや心に突き刺さる歌声は、野外の大きなステージで聴けばさらに身体や心の奥の奥まで突き刺さっていくことが想像に難くない。
今からその時が楽しみになるバンドだ。
【リリース情報】
3rd Digital Single『春光』
2022.04.01 on Stream
全ての劣等感を抱える人に寄り添うあるゆえの3rd Single
【ライブ情報】
◎東名阪ツアー
4/25 心斎橋
4/27 名古屋
5/11 シェルターワンマン