ピアノ・作編曲・音楽理論・音楽情報処理研究などに取り組むアーティスト、ぜろいち。
2020年1月にヤマハミュージックエンタテインメントホールディングスより販売された楽譜集『総再生数1億回超え!ネットピアニストたちの動画を楽譜にしてみた結果・・・!?』に、ぜろいちのアレンジ楽曲が収録され、Amazon売れ筋ランキングで販売ランキング1位を記録。
さらに翌2021年8月、川崎水族館(カワスイ)への編曲提供を行う。同年9月にはKONAMIより全国販売された『BEMANI SYMPHONY ORIGINAL SOUND TRACK』において、20年以上の歴史があるBEMANIシリーズ代表曲のオーケストラアレンジのピアノ奏者として参加。
2021年10月号としてヤマハミュージックメディアより発売された月刊Piano では、『ネットに光る☆逸材奏者』として単独インタビュー記事が掲載された。YouTubeに投稿されたストリートピアノ動画『星条旗よ永遠なれ』は140万再生を超え、ピアノ配信リレー企画『ネピサマ』『ネピフユ』でも注目を集めている。
動画投稿活動を始めたきっかけは、数多くのネットピアニストの注目度が上がっている中、「自分のほうがすごいものが作れるのではないかという思いがあり、それならば動画を上げてみたい」と思うようになったことから。
・ぜろいち - Labyrinth【MV】
ピアノ・フルート・トロンボーン・コントラバスによるカルテットでの1曲『Labyrinth』。
「ストーリー性が強く、パートごとで展開があり、タイトルどおり迷宮に入った感じを味わってもらえる。そのパートごとの対比を楽しんでもらいたい」と紹介してくれた同曲では、まさに自身の言葉通りの迷宮感を体感できる。
冒頭だけ聴いても、不穏な雰囲気が充満する中で、ビート感のあるノリの良い低音が疾走感を生み出しており、一瞬で没入していける。
9分弱という、普段ポップミュージックを聴いている層からしてみると長尺に思える作品だが、巧みな展開で楽曲の表情をコロコロと変えてくれるので、全く飽きずに最後まで楽しめる。むしろ、時間が実際よりも短く感じる人が多いのではないだろうか。
・旋風 -Whirlwind- (Original)
「激しさのある曲。複雑なリズムだけど歌えるようなフレーズもある。激しいパートと落ち着いたパートとの温度差に注目して聴いてほしい」と話す楽曲『旋風 -Whirlwind-』。
跳ね感のある演奏で始まる同曲でも、やはり冒頭から作品の中に引き込まれてしまう。激しく、そしてスピード感のある演奏の迫力、しかしその中に確かに感じられる爽やかさや美しさのようなものに、どうしたってはまってしまうのだ。
時折顔を出してくる美メロも大きなポイントで、まさしく「激しいパートと落ち着いたパートとの温度差」に引き寄せられる1曲だといえるだろう。
またこの作品では、改めて彼の演奏力の高さも感じられるはずだ。超絶テクニックを感じる激しくも美しい演奏に、酔いしれていただきたい。
・【ネピサマ】 NET PIANO SUMMER FESTIVAL 2023
「“指ドラム”を取り入れたり、バンド・アレンジのサウンドを披露したり、ヴァリエーション豊かに演奏。音楽家というよりエンジニアとしての自分が表現されたパフォーマンス」。そんな風に振り返る『NET PIANO SUMMER FESTIVAL 2023』通称『ネピサマ』。
こちらもまた、時間が短く感じる仕上がりになっている上に、また聴きたくなる中毒性もあるので、何度も楽しむことをおすすめしたい。
今後の展望についてそんな風に話す彼。
【リリース情報】
8. 旋風
【ライブ情報】
チケット詳細: https://eplus.jp/zeroichi/