歌う高音シャウトのラーメン屋、詩人(shijin)。


主に声を使った活動をしており『ニコニコ動画』『YouTube』等でネタや語りやシャウト等を歌に合わせた歌ってみたを投稿。
『ぴやっほゃ('∀`)』『しらす( 。∀ ゚)』のネタで親しまれている。


2010年5月にニコニコ生放送での活動を開始。同年8月、初の歌ってみたを投稿。

2014年5月には1stシングルをリリース。


その後ワンマンライブやアルバムのリリースなどを経て、2020年11月テレビ朝日系全国放送『musicるTV』へ出演。

2021年には『ドン・キホーテ』とのコラボグッズも販売。


これまでの投稿動画累計再生数は6000万回以上。

今では女装をはじめとした自撮りなどで、中性的な見た目も売りにしている。




・リラ/詩人(shijin)



オリジナル楽曲『リラ』。「現代には悩んでいる、何か抱えている人が多い。誰かに寄り添う曲を作りたい」と思ったのが制作のきっかけだという1曲だ。作詞、イラストも自身で担当している。


「自分の人生と重ねて書いたところがある。最初はファン0からスタートしたが、活動を続けファンの方が徐々に増えていき、自分の居場所を作ることができた。そんな風に活動を約20年続けてきた中で、2019年あたりに心境の変化があった。自分が一番変わった歳。一気に減量をして見た目を出していくようになった。そこからゆっくり自分の感情を整理して、こういった感謝の思いを込めた楽曲が生まれた」という彼が描くこの楽曲は、間違いなく誰かの支えになるような、応援ソングだといえる。


辛い心に共感してもらえるような歌詞に、温かみのあるギターの音色に、優しくて包容力のある歌声。それらがそっと心に触れる。


落ちサビ以降、サウンドも感情もどんどん盛り上がっていくというのもポイントだ。それは、「最初から2番おわりくらいまでは自分の生い立ちと登場人物の生い立ちを重ねて、みんなが思うような『しんどいね』を描く。そして落ちサビからラストにかけて、救いの手を差し伸べるような、包み込むような展開」という言葉通りの、ストーリー性が伝わるドラマチックな展開。

そんな同曲は、コロナ禍というのもちょっとしたきっかけとなっている。制作当時にTwitterで連載していた漫画『不機嫌な毒舌女子高生』(https://shijinevent.wixsite.com/hukigenjk-official)。

その漫画の登場人物がこの曲の登場人物で、漫画の世界観をモチーフに、今の世界と掛け合わせて作詞を行っているのだ。

ちなみに「しっとり真面目にやっているこれは、仮の姿」とのこと。



・叫んで、喋って、楽しく Let It Go を歌ってみた by詩人【伝説の始まり】



先のしっとりした表現が仮の姿なら、本来の詩人の姿はどういうものなのか。その答えがここにある。

こちらはそのタイトル通り、『叫んで、喋って、楽しく Let It Goを歌う』というネタ動画。


「メインとなる大ネタは決めて、あとは基本的にはその場のテンションと勢いで収録している」というネタ動画の中でも、この作品は原曲のしっとりした雰囲気もあって、『テンションと勢い』というものを強く感じられるのではないだろうか。


ただ、「この作品は録り終えて、自分的に『これは無理やり感出たかな・・?あんまり伸びないんじゃないか・・?』という体感があった。実際に投稿した時も、当時のリスナーさんからもすごく反響があったわけではなく、むしろあんまり好評じゃなかった」そうだ。


背景として、同作は2014年8月にニコニコ動画に投稿されたのだが、投稿した時にはすでにニコニコ動画界隈では『Let It Go』ブームが去っていたということもあった。ただそこからどんどんじわじわと再生回数が伸びていき、今では詩人の動画の中で一番伸びている、一番長く愛されている動画になった。


言うなれば代表作ともいえる1作だ。


・日本一ラーメン伝説 / 詩人(shijin)



1本目のオリジナル楽曲『日本一ラーメン伝説』。


この楽曲も、「詩人といえば」と呼ばれる代表曲の一つ。「ラーメンのパリピ曲」というパワーワードも持つ、詩人のイメージソングだ。


パリピ感溢れるダンスチューンにのせて、ひたすらにラーメンについて歌うというカオス色の強い作品で、作詞は自身で担当。≪箸持て踊れ≫と歌う歌詞もサウンドもテンションも、全部ぶっとんでいるのが最高だ。「一人の主人公がとあるラーメン屋に入る。そこがパリピなラーメン屋だった。ラーメンを食べる最中様々なパーリーピーポーが…」というように、意外にストーリー性があるのも面白い。


「ライブでぶち上がれる楽曲!!みんなで声を出せる曲が欲しいと思っていた」という彼にとって、この上ない曲となっただろう。実際ライブでは必ず最後に歌う、締めの楽曲となっている。この楽曲を聴いて終えるライブでは、その帰り道にまず確実にラーメンが食べたくなるはずだ。


そんな同曲の制作のきっかけは「この曲に歌詞を書いて欲しい」というお話があったことから。「曲を聴いて曲調や雰囲気がとても好みだったので歌詞を書いた。その後、自分で歌わせてもらえないか提案。快諾をいただきオリジナル楽曲にさせていただいた」とのことだ。



先日3rdワンマンライブを終えたばかりの彼だが、また2023年8月にもワンマン公演を行う予定。


それに向けてまずは「溜めているオリジナル楽曲があるので、少しずつ新曲を発表していきたい。オリジナル楽曲を収録したアルバムも来年に向けて誠意製作中!11月にチェキ会のようなイベントも開催予定」と話してくれた。


さらにこの先の活動について「リアルの場での活動をもっと色々やっていきたい!来年はより音楽面での活動を積極的に。最終的には武道館といった大きな会場でのワンマンライブを目指していきたい」とのコメントも。


この先の活動からも目は離せない。