3歳の時、母の手ほどきによりピアノを始めた栗原麻樹。幼少の頃よりピティナピアノコンペティション、全日本学生音楽コンクールなど数多くのコンクールに上位入賞。浜松国際ピアノアカデミーコンクールにて上位入賞併せてモストプロミッシングアーティスト賞を受賞、大阪国際音楽コンクール第2位、フランスアルカッション国際ピアノコンクール第1 位、フランスマイエンヌ国際ピアノコンクール第1位と輝かしい成績を多く残している。


15歳でフランス・パリに渡りパリコンセルヴァトワール(パリ国立高等音楽院)に満場一致の首席にて入学。その間、文化庁海外芸術家研修員となった。パリエコールノルマル音楽院の最高課程を修了、スコラカントルム音楽院のコンサーティスト課程を満場一致の首席にて修了。フランス市立地方音楽院でピアノ科の教鞭を2年間執り、12年間の留学生活を終え日本に帰国した。

これまでにパリ日本文化会館(仏)などフランス、イギリス、スペインなど国内外の数多くのコンサートホールや、ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン、ハクジュホール、 日本演奏連盟主催による東京文化会館、銀座ヤマハホールでのリサイタルでは公益社団法人日本演奏連盟/増山美知子奨励ニューアーティストシリーズを授与され好評を博した。これまでに深沢亮子、故中村紘子、藤井一興、中沖玲子、故ジェルメーヌ・ムニエ、 ブルーノ・リグット、フセイン・セルメット、ジャン=マルク・ルイサダ、故ガブリエル・タッキーノ各氏に師事。 ラジオ、テレビ、雑誌などに多数出演掲載され現在年間50回ほどの演奏活動や、2023年月刊ショパン4月号の表紙を飾っている。

株式会社長谷工不動産建築の音楽マンション<PLAY>シリーズの音楽アドバイザーであり、スタインウェイ・エデュケーショナル・パートナーも務めている彼女。珠玉のようなフランスの作曲家の作品を集めたファーストアルバム『Couleur』、フランスの作曲家プーランクの作品と壮大なムソルグスキーの作品「展覧会の絵」を収録したセカンドアルバム『愛の小径』、まるでバレエの舞台が目に浮かぶようなチャイコフスキー(プレトニョフ編)の、くるみ割り人形と眠りの森の美女を収録した『舞踏への誘い』3枚をリリースしている。

また、3rd CD『舞踏への誘い』はタワーレコード渋谷店クラシックウィークリーランキング1位になり、時事ドットコムや、音楽雑誌レコード芸術、音楽現代などにも掲載され大きな反響を得た。



・エディットピアフを讃えて(F.Poulenc) / 栗原麻樹 piano



2023年5月16日、東京文化会館小ホールで行われたリサイタルの動画。青いドレスに身を包んだ彼女が奏でる美しいピアノの音色が楽しめる。

彼女が演奏している「エディットピアフを讃えて」は、フランシス・プーランクがシャンソン歌手のエディット・ピアフに献呈した楽曲。エディット・ピアフは小柄だったため「小さなすずめ」という愛称で呼ばれていたのだそう。


キャバレーのような華やかさ、すずめがちょこちょこ動き回るような可憐さ、そして主題部分のシャンソン風の旋律に注目してほしい。


・楽興の時 第4番 presto (S.Rachmaninov) / 栗原麻樹 piano



先ほどと同様、2023年5月16日、東京文化会館小ホールで行われたリサイタルの動画。

動画を再生すると、しんと静まり返ったホールを震わせるような迫力のあるピアノの音が響く。


ラフマニノフの「楽興の時」は、「コンサート用のグランドピアノで最も舞台映えする曲」と言われているもの。

「第4番 presto」は、ホ短調であり、重厚感や悲壮感を感じられる。


全身を使い、力強い演奏を披露する彼女をぜひ見て頂きたい。




「今の活動ができているのは周りの方のサポートがあるからこそ」と話を聞かせてくれた栗原麻樹。

今後も様々な場所に行って、たくさんの人と出会いたい気持ちがあるそう。


彼女は「今自分が置かれている状況の中でできるベストなことをやっていきたい」と思っているのだという。

「前回よりも今回、今回よりも次回の方が良かったと思っていただける演奏をしていかなくては」という気持ちが強く、よりよい演奏を目指して前進を続けている。


彼女の指先から生まれる魅力的な音楽をこれからも楽しみにしよう。




【コンサート情報】




【大阪公演】
栗原麻樹ピアノリサイタル
〜異なる文化の美しい出会い〜
7月1日(土)
13時開演 15時終演予定
国際楽器社ホール (心斎橋駅より徒歩4分)
一般¥4000 学生¥2000

ご予約は

https://smart-sym.co.jp/newsdetail?wgd=news-115&wgdo=date-DESC





【東京公演】
栗原麻樹 ピアノリサイタル
〜フランス音楽の宝箱〜
10月7日(土)
杉並公会堂(荻窪駅より徒歩7分)
18時開演 20時終演予定
全席自由¥5000 U-18¥2000

ご予約は

https://t.pia.jp/pia/event/event.do?eventCd=2313970