
活動歴16年。その数字は、彼女が音楽と真摯に向き合い、確かな実在感を放ち続けてきた証そのものだ。大阪を拠点に活動するギター弾き語りシンガーソングライター・畑歩。2009年のソロ活動開始以来、彼女の歩みは常に聴き手の心に寄り添い、行動を促すエネルギーに満ちている。
彼女の活動を紐解く上で外せないのが、音楽を通じた社会や人々へのアプローチだ。2011年3月からは東日本大震災のチャリティーとして「石巻ジュニアジャズオーケストラ」の心のケアを目標に掲げ、2016年夏には実際に彼らを大阪へ招聘。2日間で延べ1,000人を動員する大きな足跡を残した。さらにコロナ禍の制限下では100人規模のフェス「こんな今も最高!」を自主制作。激動の時代を経て彼女が胸に刻んだのは、「今」を生きることの大切さだった。
日常の中で聴き手の誰もが「今」を愛せるようにという想いは、着実に形となっている。2024年には、国際的ライブコンテスト「エマージェンザ・ジャパン」の大阪決勝で3位を受賞。常に最高を更新し続ける彼女の音楽は、強いリアルな体温を宿して響き渡る。
「2年前あたりから大きく活動が前進した感覚があった。そこからはワンマンを重ねてたくさんの方に応援をしていただけるようになった気がする」
歩みを止めぬ情熱の理由を尋ねると、彼女はそう語ってくれた。ワンマンライブのたびにリリースを重ね、自らの現在地を証明し続ける彼女の「今」が詰まった2曲を紹介する。
全ての人が自らに正直であれるようにと願う「INFINITY MOVE」
今年のワンマンライブの表題曲。グランドピアノの凛とした響きとパーカッションの躍動的なリズム、そして力強いボーカルが、聴き手の胸の奥深くへと真っすぐに飛び込んでくる。
本作は、単に「夢を追う人」の背中を押すだけの一般的な応援歌に留まらない。楽曲が内包しているのは、すべての人が自らの心に正直であれるように、という深く切実な願いだ。力強く、けれどどこか包み込むような優しさを湛えた声の輪郭が際立つ。メロディが展開するにつれ、彼女の胸の熱動がそのままスピーカーの向こうから伝わってくるような、彼女の情熱的な生き様が克明にパッケージされた一曲だ。
聴き手への真っ直ぐなメッセージが深く染み渡る「ダリア」
愛してくれる人とこの先も同じ景色を見ていられますように。そんな祈りにも似た想いが、情感溢れるメロディラインに乗せて紡がれる作品だ。何度でも顔を合わせて、何度でも声を合わせていきたいという、聴き手への真っすぐなメッセージが深く心に染み渡る。
言葉の一つひとつに宿る確かな温もり。グランドピアノとパーカッションが織りなすアンサンブルの中で、感情の機微を映し出す艶やかな歌声が、日常の孤独を優しく溶かしていく。静かに、けれど確かに熱を帯びていく劇的な展開が印象的な一作と言える。
今後の展望と、表現の枠組みを越えていく旅路
かつてコロナ禍において2ステージ開催のライブを行った彼女。その経験をフックに、彼女はさらに進化した未来の物語を見据えている。
「これを今のいろんな意味で成長した状態でできたらいいな」
7月に控える主催ライブへの期待感を膨らませつつ、アーティストとして表現の幅をどこまで広げていけるか。それこそが今後取り組んでいきたい挑戦の核心だ。
ライブハウスという枠を超えて、日々を生活している一般の方にまで自身の音楽が届くように。ハッピーエンドを目指す彼女の旅路は、これからも最高を更新しながら続いていく。まずは新しく発表された主催イベントや、各プラットフォームで彼女の発信する音楽に触れてみてほしい。
【Event Information】
■ 畑歩pre.「織姫の願いごと vol.3」
日時:2026年7月30日(火) Open 18:00 / Start 18:30
会場:心斎橋Music club JANUS
料金:前売り 3,000円 / 当日 3,500円(1ドリンク別)
※出演者全員が浴衣で出演する夏祭りイベント。
【出演】石坪日菜 / 雨蘭 / 斉藤れいか / 温-たずね- / 畑歩 / 三国未来 / Miranda Otsuji / 森ゆきこ
【Food】出張洋食 たけした
【ライブペイント】hare
【占い師】梓稀chako
チケット購入(e+):https://eplus.jp/sf/detail/4515040001-P0030001











