吾龍はオンライン・オフライン問わず幅広いステージで活躍中のボーカリスト/作詞家であり、「KOOL」というシンガー名義でも広く知られている。

北海道札幌市出身、1985年12月3日生まれ、A型。

吾龍/KOOL■Profile


2009年よりニコニコ動画にてKOOL名義で歌い手として活動を開始し、以降様々なライブイベントに出演。
ニコニコ動画マイリストは総再生数950万再生を突破。
2016年9月より自身をボーカルとしたバンド「DOPEDOWN」を結成しアルバムをリリースし、都内を中心としたライブ活動を開始。
以降全ての楽曲の作詞を手掛けており、反骨精神を基とした多角的な表現を試みた日本語主体の歌詞が特徴。
情熱的なパフォーマンスに定評があり、全国ツアー、Zeppツアーなど多くのライブイベントで活躍中。

2019年より自身のバンド以外てでの表現方法も模索したいという思いから、作詞家としての活動を開始。
現在ではアニメ挿入歌やゲーム楽曲、アーティストへの歌詞提供を行っている。

歌唱スタイルからハード・ラウドロックの印象が強い吾龍だが、その音楽嗜好は幅広い。
幼少期よりマイケルジャクソンに心酔しており、本人曰く「食卓上でスリラーを踊り歌った日からおそらくその後の人生が決まった」とのこと。
80’sダンスミュージックやファンク、歌謡曲なども好んでおり、そのエッセンスが彼のパフォーマンスや作品作りの細部に散りばめられている。
激しくラウドでありながらメロディを大事にする姿勢や、歌詞に対するこだわりからもその特徴が見受けられる。
ハードさとファンキーさ、メロウさが融合した唯一無二の吾龍/KOOLスタイルと言えるだろう。

硬派な音楽性を持ちながらも新しい要素やキャッチーな要素を否定せず、強固な核を持ちながらもプラスになるものは積極的に取り込んでいく柔軟性を持っていることも大きな魅力。
そういった柔軟性が影響してか、活動16年の中でライブに足を運ぶ層には常に若い世代の姿が見られる。
同時に活動当初からのファンの姿も多く、昔からのファンが自身の子供を連れて親子で参加しているといったケースもちらほら。
新しい感覚を取り入れながらも決して変わらない部分を持ち、筋の通った”吾龍”という芯があるからこそ世代を超えた幅広い支持を受けることができるのであろう。

これからの吾龍がどんな進化を遂げどんな情熱を届けてくれるのか、引き続き注目していきたい。



①  jelLy - cover 【KOOL】



たーP(ボカロP)が2012年に発表したGUMIオリジナルの大ヒット作を、KOOLとして2020年にカバーした作品(YouTubeでの公開は2023年)。
もともとKOOLのライブでカバーをすることが多かった曲だったが、本作にて改めてフルリメイクに近い形でカバーされた。

原曲の持つファンキーグルーヴはそのままに、キーの変更やDOPEDOWNのメンバーである大和による大々的なアレンジなど数々の変更が施されており、演奏もスタジオでの生収録を実施。
バンドっぽさとKOOL特有のハードさが融合された独自のスタイルに仕上がっている。
ミックスも現代に合わせてリファインされており、13年前の名曲を2020年代最新のサウンドで堪能することができるとう観点でも非常に価値ある内容だ。

注目すべき点は何と言ってもその”迫力”。
厚みと推進力に優れたKOOLの歌声の”圧”と、それに負けない極太なバンドサウンドの圧。
これらが競うようにぶつかり合い、重なり合うことでさらなる迫力を生み出している。

KOOLのボーカル面においてもそれまでの作品以上に”らしさ”が出ており、分厚さとキレを共存させたロングトーンやワイルドでグルーヴィーなシャウトなど”KOOLの代名詞”と呼べるようなスタイルが詰め込まれている。
サウンド面の迫力と相まって、まるで目の前でライブが行われているかのような錯覚に陥るほど臨場感が高い。

彼の音楽のルーツであるファンクミュージックと現在のハードスタイルが心地よく混ざり合う本作は、「大和をはじめ制作に関わってくれる人々を全面的に信頼しているからこそ実現できた」とKOOL本人が語っている。

彼のパフォーマンスにおいてもチームとしての結束力と完成度をみても、16年の活動を象徴するような名刺代わりとなる代表作であると言えるだろう。


②  あらき×KOOL - S.O.S [Official Music Video]



KOOLの盟友と呼べるシンガーあらきのチャンネルにて、2023年に公開されたコラボ作品。

あらきさんの10周年ライブにゲストとして出演する際に制作された共作。
長い付き合いのあるこの二人だが、意外にもコラボでオリジナル作品をリリースするのは本作が初。

作詞作曲をKOOL(吾龍)、アレンジ&ミックスを大和が担当。
”歌い手”と呼ばれるインターネットカルチャー発のシンガーの中でも特に鋭い存在感を放っている、KOOLとあらきの”初邂逅音源”に相応しい鮮烈で衝撃的で攻撃的なツインボーカル楽曲となっている。

KOOLの低域成分豊かな地鳴りのようハードシャウトと、あらきの天を突き破るかのようなざらついたハイトーンの激しいぶつかり合いは圧巻。
その様は”殴り合い”と形容したくなるほど。
歌声とともに、互いへの信頼とリスペクトを感じさせてくれる。

サウンド面は、高速で荒野を駆るハイスピードな重戦車のようにヘヴィでハード。
往年のHR/HMを彷彿とさせるようなハードなギターリフ、ベースとキックの絡みが生み出すビックグルーヴ、ハードヒットなドラムサウンドなど全てが攻撃的。
凝った展開・構成で複雑なアレンジでありながら、楽曲の芯はあくまでストレート。
無意識に頭を振り拳を突き上げてしまうような、理屈抜きの格好良さが溢れている。

そのサウンドに負けないくらい歌詞も攻撃的で反骨的。
インターネットシーンから飛び出した二人らしい、一つの社会・文化へのアンチテーゼとも取れるそのメッセージ性はパンク的とも言えるかもしれない。

二人のアーティストの魂が衝突し共鳴し合ったことで生まれた、ネットシーンの枠を超えた至高のハードロックチューンである。

③  DOPEDOWN - "Kingdom" (Official Music Video)



吾龍所属のロックバンドDOPEDOWNが2017年にリリースした作品。
DOPEDOWNの活動理念と音楽的哲学が最も色濃く反映された、ヘヴィでプログレッシブな一曲。
「自分の城(Kingdom)を作る」「他人に媚びない」というテーマを根幹に持ち、己の信じる道をを貫く姿勢がそのままバンドの動力となり、楽曲のエネルギーとなっている。


ファンにとってアーティスト(バンド)は言わば”王”である。

本作には「王(バンド)がしょぼくならないように気合を入れろよ」という己へのメッセージも含まれており、常に高いクオリティを維持して作品やライブを届けるモチベーションとなっているようだ。

冒頭からテクニカルなフレーズ満載で、頻繁なビートパターンの変更、テンポチェンジ、複雑な展開などサウンド面はとても難解。
DOPEDOWNの中でも特にプログレッシヴな構成で「最も好き勝手やった曲」と吾龍も語る。
実験的アプローチを多数含みながらも一つの作品として一貫性があり、そのクオリティの高さは音楽ファンだけではなくバンドマン・プレイヤーにも強く響く楽曲であろう。

プログレッシヴでありながらもDOPEDOWNらしいハードさグルーヴの大きさは健在で、ライブで激しく燃え上がる作品でもある。
自己主張の強い楽曲だからこそ、その時その時のDOPEDOWNが強く反映されるのだろう。
ファン目線で見てもライブごとの変化や成長を体感できる曲で、ハイクオリティな音源に負けないくらい生演奏の評価が高いのも納得だ。

時代に左右されない揺るぎない信念、高い技術力やアレンジ力、爽快さと力強さ。
バンドとしての魅力が詰まった本作は、DOPEDOWNにとってのアンセムと言っても過言ではない。



最後に、吾龍に今後の活動について語ってもらった。

----近日の活動について教えてください----


”不惑”ってツアーを11月からスタートさせました。

昨年KOOL15周年を迎えたのですが、年数は長いけど動画数も投稿頻度も少なくて。ものすごく頑張った時期があるわけでもなく、好き勝手自由に楽しくやってきただけで。

にも関わらず周りの人々に支えられて応援されて、気づいたらこんなに長くやれていて。

今年40歳なので16年/40年……人生の1/3以上KOOLなんです。
自分でもビックリですね。

そんな経緯もあり”ここらでちゃんとKOOLとして形に残る何かをやりたいぞ”って思って、昨年のワンマン”鳴動”に続いての開催となりました。
セットリストもかなり拘って組んでいてお馴染みの曲、昔懐かしい曲、意外な曲などバラエティ豊かなものになる予定で、会場ごとに縁のあるゲストも呼んでいます。
昔からのファンの方も最近KOOLを知った方もどちらにも楽しんでいただける内容なので、一人でも多くの方が足を運んでくれたら嬉しいです。
吾龍としての40年分の蓄積とKOOLとしてのエンタメ性をぎっしり詰め込みます。

----来年以降の動向は?----


来年以降は引き続き吾龍として作家の活動をしつつ、KOOLとしての作品リリースペースを上げたいです。
今はほぼ年1なので、ライブやイベント出演も含め数を打っていきたいです。

----将来的な目標があれば聞かせてください----


ゴールみたいなものはあえて作らないようにしています。
自分はゴールがあるとサボってしまうタイプなので、短いスパンで都度ハードルを置いてそれをひとつひとつ飛んでいくイメージでやっています。

ただし、いつか自分の音楽性をそのままぶつけたソロアルバムは出してみたいとは漠然と考えています。
いつ頃というのはないのですが、”今がタイミングだ!”って感じた時にすぐ動けるように。
自分の理想や要求100%応えられるよう成長し続けなければと思っています。

僕自身口下手で言葉を通して人に何かを伝えるのが得意ではないので、これからも音楽を通して自己主張したり、ファンや仲間とコミュニケーションを取ったりし続けていきたいです。

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この先20年30年と活動を重ねた彼がどう変わっていくのか。
あるいはどう変わらないのか。
どんな方角に向かって歩いていくのか。


予測不能でありながら、想像するのがとても楽しい。

当てられる自信はないけど、答え合わせをするのが楽しみ。


そんな想いを抱かせてくれるのは、自由さを持って彼にしかできない自己主張を続けてきた吾龍だからこそであろう。
これからも彼の動向から目が離せそうにない。


【告知情報】


KOOL LIVE TOUR
不惑 in JAPAN TOUR 2025

【神奈川】
2025.12.3(水)1000CLUB
OPEN 18:00 / START 19:00
GUEST:あらき

BAND MEMBER:Gt 三代 / Gt 瀬恒啓 / Key 堀仁一郎 / Ba okamu. / Dr 11/23 ミト充 11/24,12/3 新保惠大

《TICKET INFORMATION》
スタンディング ¥6,000(税込)
入場特典:各会場限定"FUwaCK"ステッカー
さらに、グッズ購入特典でハイタッチ会の実施が決定!!

e+: https://eplus.jp/sf/word/0000059300

チケットぴあ: https://t.pia.jp/pia/artist/artists.do?artistsCd=D9180024

ローチケ: https://l-tike.com/artist/000000000937328/


※チケットお申し込みに関しての注意事項を必ずご確認ください