邦楽シーンのさまざまな場面で活躍するボーカリスト、常盤ゆう(ときわ ゆう)。
1995年に大学の音楽サークルでポップスバンド risette(リゼット)を結成したことで本格的に音楽活動をスタートさせた常盤ゆうは、
1998年頃からはのらくら音楽小集団「you & me together」を、2010年の夏からはなかまきこ(トルネード竜巻)との
レイディーズ・ユニット「ぱいなっぷるくらぶ」を結成するなど、活動の場を広げてきた。
さらに、2017年にはrisetteのレーベルメイトでもあったロックバンド挫・人間とのコラボシングルでボーカルを務め、
2018年には新たに「歌手常盤ゆう」というプロジェクト名でアルバムを発表し、
同名義で音楽制作ユニットHAPPY EVER AFTERとコラボした配信シングルを複数リリースしている。
それらと並行して、2001年頃からはpop’n musicをはじめとしたKONAMIの音楽ゲーム「BEMANI」シリーズに歌唱を中心に参加。
多くのアーティストと共演してきた。
2021年6月には、初めて「常盤ゆう」名義でのソロアルバム「風のガーランド」を発表。
挫・人間、ヒダカトオル・有島コレスケなど個性的なミュージシャンからの楽曲提供を受けた本作で、
自身の声を最大限に生かした音楽世界を作り上げ、話題を呼んでいる。
・常盤ゆう「むげんの夏」【Official Music Video】
同じレーベルのアーティストたちの楽曲提供のもとリリースしたアルバム「風のガーランド」の収録曲のひとつ「むげんの夏」。
挫・人間のギターボーカル下川リヲとギタリスト夏目創太が手がけたこの曲は、
往年のアイドルソング的なノスタルジーがありながらも、
現代的なシティポップの色味も感じられるポップナンバーに仕上がっている。
甘酸っぱく懐かしい風が吹くサウンドとメロディ、どこか不安定で危うげな思春期の心を感じさせる詞世界。
そして「むげんの夏」というタイトル。
それらが生み出す空気感は、映像クリエイターの角洋介によるMVと一体になって、より鮮明に伝わってくる。
・ぱいなっぷるくらぶ finderrr
常盤ゆうの所属するシンセポップユニット「ぱいなっぷるくらぶ」のMV「finderrr」。
もとは彼女の別のバンドyou & me togetherの楽曲だったものをリメイクし、生まれ変わらせたというこの曲は、
ローファイなサウンドの温度感と不可思議な歌詞のストーリーが、独特のユーモアと浮遊感を作り出している。
ラップ調のボーカルや、レトロでシュールなMVなど、いい意味でインディー色の強い前衛的な表現スタイルも見どころだ。
・【OSTER project】ひとりきりのパレード feat. 常盤ゆう【Music Video】
KONAMIの音楽ゲーム楽曲でも多くの歌唱を務めてきた常盤ゆう。
そこでの活動をきっかけにつながったOSTER projectとのオリジナル曲のひとつが、この「ひとりきりのパレード feat. 常盤ゆう」だ。
ファンタジックでシアトリカルな音楽世界と彼女の歌唱が融合して、おとぎ話のようなストーリー性と情景が伝わってくる本作。
アニメーションMVとの一体感も見どころで、ひとつの映像作品としても楽しめる。
もともとアーケードゲームには親しみがなかった中、歌唱として作品に参加することで音ゲー界隈の音楽の魅力を知ったという彼女。
その魅力を界隈の外のリスナーにも知ってもらい、さらに内外のリスナーに自身のボーカリストとしてのまた違った側面も
発見してもらえたら、と考えているそうだ。
今後もボーカリストとして、ジャンルや方法にこだわらず、常に楽しいことや
面白いことを求めて好奇心の赴くままに活動を続けていきたいと語っている常盤ゆう。
まずは多くのレーベルメイトと協力して作り上げ、今年リリースした「風のガーランド」をたくさんの人に知ってもらい、
自身が参加する他のプロジェクトについても精力的な活動を展開していきたいそうだ。
【リリース情報】