1999年広島県生まれのピアニスト・コンポーザー、草田一駿(そうたかずとし)。

5歳よりピアノを始め、13歳よりジャズやロック等に開眼。同時に作曲も始める。
2016年、Seiko Summer Jazz Camp 2016にてBest Composition and Arrangement Awardを受賞。
2019年、映画『ライオンキング』のオフィシャルソングを担当した同い年のR&BシンガーRIRIと共演。
2020年、『フジロックフェスティバル2020』ROOKIE A GO-GOに出演。
翌2021年もフジロックのメインステージのフィールド・オブ・ヘブンに出演した。




・Kazooshi – Ideal



2020年3月リリースのシングル『Ideal』。

「幼少期はピアノは好きではなかったけど、自分で作曲をするようになり、作曲の楽しさを覚えた」と話す彼。

この楽曲『Ideal』にはそんな彼が「今まで培ってきたものを全て詰め込んだ」という。


クラシック的な要素もあり、サブリミナル的にリフレインされるテーマにはキャッチーな要素もある。

身近なようにも感じられるが、気品あるようにも感じられる。受け取り方や聞き方は様々だろうが、

一つだけ確かなのは響いてくるピアノの音色が流麗だということ。

老若男女誰が聞いても瑞々しく美しいその音色は、様々な感情を消化させてくれるようだ。



・Impulse



曰く「衝動が漏れ出て行動になった、みたいな曲」、『Impulse』。

2020年5月にリリースされた楽曲だ。


「構成的にはまとまったすっきりしたもので、7拍子という変拍子で落ち着かなさを表現している」

と説明してくれた同曲は、耳なじみがあまりないような感覚と、洗練された聞きやすさの両方を感じられる。

そしてそんなサウンドから、熱量の高さが伝わってくるというのも一つのポイントだろう。


「モチーフは結構すぐ出てきた」というが、「イントロのリフは凝っていて、悩んだけどすごい納得できる作品になっている」と話す。

そんなイントロからして惹きつけられ、そこから7分以上全く飽きの来ない展開で聴かせる、構成力も抜群。

「自分のソロのあとに後テーマにすすむ。前テーマと後テーマで循環してパワーアップしている」点も聞きどころだ。


・Peak



16歳の時に作曲したという楽曲『Peak』。

もともとはピアノソロの作品だったが、ブラス、ドラム、ホーンアンサンブルなどを入れて、改めて発信した。


「Jazz Campで経験したことなど、技術も盛りだくさん」という同曲。

しかし「メロディーを慈しんで作った」と、特に大切にしたのはメロディーだ。

そんなメロディーからは、靄がかかった山登りの景色の情景が思い浮かぶ。

だから後テーマのサビ的なメロディーは、頂上からみた景色やご来光のよう。


ドラマチックかつ感動的に聞こえてくる1曲だ。

聴いていて、ぐっとくるという人も多いのではないだろうか。




これからの活動について「アルバム制作やワンマン開催、リリースツアーを開催したい」

「映画音楽を制作したい!」「ゆくゆくは海外に拠点をおき、自分の実力を試してみたい」

と話す彼のその全てが楽しみだ。


溢れるセンスはきっとこれから国内のみならず世界中に響き渡っていくだろう。

是非それをおいかけていただきたい。