Juna Seritaは、石川県出身のシンガーソングライターである。

国内外問わず高い評価を得ておりその活動はグローバル。
ストリーミングサイトやSNSでも絶大な支持を得ており、彼女のYouTubeチャンネルは2025年9月時点で約26万人の登録者数と5000万回に迫る総再生数を記録している。

ベーシストとしてもその実力で名を馳せており、セッションにライブにと引く手数多。
若くして既にMatt Schofield、Kirk Fletcher、Davide Pannozzo、Jack Gardiner、Sina Doeringなど数々の著名アーティストとの共演を果たしている。
エレキベースとウッドベースどちらも高いレベルで演奏することができ、その他にも多数の楽器をこなすなどマルチな才能を見せている。
現在もジャズ、フュージョン、ファンク、ロック、ブルーズ、ポップスなど、ジャンルに縛られずに数々の活動に参加中。

歌、楽曲、演奏において共通する幾つかの特徴を持っている。
ひとつは「形にとらわれない」こと。
さらには「パワフルでありながら繊細である」こと。
そして「クールでありながらエモーショナルである」こと。
これらの要素が混ざり合い唯一無二、Junaだけの歌声、グルーヴ、メッセージ、サウンドを生み出し続けている。

ジャズやファンクなど歴史の深い音楽に多く携わりながらも、形式にとらわれず斬新で新鮮な最新のサウンドアプローチを取り入れていることが大きな特徴。
先人たちが築き上げてきた偉大な音楽を、2020’sならではの形で再構成しJuna Seritaの色彩で映し出している。

 


彼女がベースを初めて手にしたのは17歳の頃で、その1年後には櫻井哲夫(CASIOPEA、JIMSAKUなど多数のバンド、ユニットに在籍)に師事し瞬く間にその頭角を現すこととなる。
個人としてBass Player Magazineにインタビュー記事が掲載され、BEEAST Magazineにおいては女性ベーシストランキング1位に選出される快挙を達成。
NAMMショーや海外のフェスへの出演、SONYのCMへの起用などを通し世界中で高い評価を受け、自身が創設メンバーとして参加したバンドTOKYO GROOVE JYOSHにおいては再生数が数百万回を記録する動画を多数リリース。
これまでに全世界で4枚のアルバムをリリースし、デンマーク、日本、フランス、トルコなどの国際市場において、それぞれiTunesチャートで1位、2位、5位を記録。
2020年にはニューヨークツアーを実現しその人気を盤石なものとした。

ベーシストとして輝かしい実績を誇る彼女であるが、その音楽ルーツはベースを手にするよりはるか以前に遡る。
幼少期にザ・ブルーハーツのストレートな音楽性に惹かれギターと作曲を始め、自身の音楽をより高い解像度で表現するために様々な楽器にチャレンジするようになったというJuna。
その中でベースと出会い高いステージへ駆け上るきっかけとなるが、その根底にはあくまで「自身の歌、詞、曲をメインとして表現していきたい」というシンガーソングライター思考があったという。
ベーシストとして確固たる地位を築いた現在もその想いは変わらず、2025年には全曲自身がボーカルを務めるオリジナルアルバム『SHOW ME RIGHT NOW!』リリースというチャレンジを成功させた。
このアルバムが米国や日本を中心に世界的な好評を得たことで、プレイヤーとしてだけではなくシンガー、クリエイターとして大きな注目を得ることに成功した。

シンガーとして、クリエイターとして、プレイヤーとして。
現時点の成功に甘んずること無く、アーティストJunaのチャレンジはこれからも続いていく。
日々進化していく彼女の音楽には今後とも要注目だ。
ますます目が離せなくなるだろう。
 



1. SHOW ME RIGHT NOW!



Juna Seritaとして通算6枚目にして、初めて自身のボーカルを全面的にフィーチャーしたアルバムである『SHOW ME RIGHT NOW!』のリード曲。

全10曲中8曲目の収録されており、「ある日突然降りてきたサビのメロディ」から生まれた作品であるそうだ。


サビで繰り返される”Show me right now”” Take it right now”という印象的なフレーズがその”降りてきた”メロディで、ファンキーなベースグルーヴと共にリスナーの身体を揺らす。


久保田利伸やクリスタルケイ、三浦大知らの楽曲でも同じものコンポーザーGakushiによるキラキラしたハイクオリティなアレンジも相まって、非常に”アガる曲”に仕上がっている。


視聴後に「やりたいこと、今すぐやってみよう!」「悩む前にまずは動いてみよう!」と駆け出したくなるようなノリとエネルギーにに溢れており、その楽曲タイトルにも納得だ。


日本語と英語がミックスされた歌詞も特徴的で、米国音楽的なリズム、譜割りに違和感なく日本語フレーズが乗っている点がは特に大きな注目ポイント。

耳の奥へナチュラルに浸透する歌声と歯切れの良いボーカルテイク、厚みのあるコーラスワークも大きな聴きどころだ。


“スクロールで滞る”など非常にリアルで身近なワードセンス、”与えられたwing 放て化けたwink 「君には無理」って儲けで負けるking”といったライムセンスも素晴らしく、少しシリアスなメッセージをカジュアルに前向きに考えるきっかけとなってくれる。


歌のみならずスラップを織り交ぜたテクニカルなベースソロパートもあり、アーティストJuna Seritaが持つ様々な魅力を体感できるもの素晴らしい。


シンプルにノれる”良い曲”でありクラブやドライブミュージックとしてもピッタリだが、何かに思い悩んでおり「一歩踏み出す勇気が欲しい」という方にオススメしたい作品である。



2. Turtle Rabbit



アルバム『SHOW ME RIGHT NOW!』にオープニングナンバーとして収録された”ウサギとカメ”をタイトルに冠する作品。


同名の童話をモチーフとしたストーリーと現実の世界をリンクさせた歌詞が展開されているが、違うのは"幼い頃から努力を積み重ねて大きなリードをとったウサギは、童話とは違い走り続けていくので差が縮まるどころか広がっていくばかり"ということ。


歌詞の前半ではそんな「圧倒的大差を付けられたまま進行するレース」へのリアルへの感じ方に、後半はそんなレースをどう捉えどう歩んでくかに焦点が当たっている。

後半に進むにつれ歌詞中の英語割合が増え、終盤はほぼ英詞となっているのも印象的だ。


シリアスな壁にぶつかるテーマを持ちながらも最後には前を向いて歩んでいける……そんな極めてJunaらしい楽曲と言えるであろう。


冒頭から飛び出すオケヒ的シンセサウンドからリスナーの心をつかみ瞬く間に楽曲、あるいはアルバムの世界に引き込んでいく。

「Princeをイメージした」という本作は、レトロなダンスポップミュージックの要素を含みながらもその仕上りは非常にモダンで2025年サウンドとなっている。


ヘヴィさとファンキーさを兼ね備えたトラックの上を踊るのは、透明感とハスキーさを兼ね備えた歌声。

クールでゴージャスなMVも相まって、その出で立ちは宛ら令和のディーヴァである。


アレンジの緻密さも際立っており、アルバムのオープニングを飾るにふさわしいキャッチーかつリッチでハイクォリティな楽曲となっている。


3. 大切なきみへ



『SHOW ME RIGHT NOW!』の後半となる6曲目のトラックに収録された作品。

全編を通してピアノやストリングスが伴奏を担っており、全10曲の本アルバムの中でももっとゆったりとした静かな”聴かせる”楽曲である。


静かでありながら最も情熱的なな楽曲でもあり、他の楽曲とは色味の違うソウルフルな声で”大切なきみ”への想いを歌い上げたメッセージ性の強い作品となっているのも大きな特徴。


「学生時代まだ音楽で食べていけなかった頃、事務所に所属していたバンドも解散してしまったり上手くいかないことが続いて音楽をやめようかと思ったことがるんです。元々私が音楽をやることに反対していた母に話したら『もう少し頑張ってみたら?』って励ましてくれて。やめることを歓迎されるかと思っていたのでびっくりしちゃって。その時に初めて、一番近くでずっと応援してくれていたことに気づいて。その時感じた想いがこの曲が生まれるキッカケになりました」と本作誕生につい語ってくれたJuna。


同時に「誰にでも自身をなくしたり落ち込んでしまって辛い時期があると思うんです。そんな時、無理して我慢せずに自分の中の小さな自分を労って欲しい。でも大人になればなるほど精神的な意味で頼れる人は少なくなっていく。自分で何とかしなければならなくなる。私の場合自分は一人だっと思っていたけど、実は一番身近な所に私を”大切なきみ”と思って支えてくれる人がいた。そして今では私の音楽を好きでいてくれる、応援してくれるみんなが私にとっての”大切なきみ”になっていて。気付かないだけで、みんなの周りにもあなたを”大切なきみ”と思ってくれている人がいるかも知れない。もし見つからなくても、その時は私の曲で寄り添いたい。誰も褒めてくれなくても頑張っている自分を認めてあげて欲しい。"自分はよくやっている"ということに気づいて欲しい」と、本作に秘められた想いも伝えてくれた。


彼女の母にとっての”大切なきみ”であるJuna。

Junaにとっての"大切なきみ"である彼女のファン。

誰かに大切にされた経験は誰かを大切に想う気持ちへと連鎖していく。

様々な関係性について改めて考えさせられ、誰かへの感謝をしっかり形にして伝えたくなる温かい愛の溢れる作品だ。


本作を通しあなたにとっての”大切なきみ”について考え、あなた自身が誰かの”大切なきみ”であることを思い出してくれたならJunaにとっても本望であろう。



最後に、Junaに今後の活動について語ってもらった。



▼活動予定について
「先日リリースしたアルバムのツアーが9月19日の渋谷でファイナルを迎えます! 最高のファイナルにするので、みんな遊びに来てください!

毎年恒例の1月のバースデーライブも計画中なので、ぜひみんな予定を空けておいてくださいね! 

恐らく歌モノの日と、汚ったないエレクトリックフュージョンバンドの日と2Daysに分けてやれると思います。

2025年が国内中心の活動だったので、2026年には海外でも沢山活動したいです!」

▼新たなチャレンジについて
「他のボーカルの方と組んでツインボーカル作品に挑戦してみたいです! 今までやったことがないので、どんな風になるか想像もできなくてとてもワクワクします」

▼今後の大きな目標について

「自分の死後も語り継がれる曲を作りたい! あとはツアーですね。 今年始めて自分の名義で全国ツアーをすることができたので、いつか全都道府県制覇ツアーをしたい。

そしてワールドツアーもしたい。 ヨーロッパ方面にはあまり行ったことがないので、ツアーを通して色々回れたら嬉しいです」



ますますグローバルでワールドワイドな活動を展開していくであろうJuna。
よりアーティストとしての凄みを増しながらも、その気さくで驕らない人間性は決して変わらないであろう。
アルバム『SHOW ME RIGHT NOW!』で表現の幅をグッと広げた彼女が、今後どんな作品を届けてくれるのか楽しみでならない。


【LIVE情報】
 

『SHOW ME RIGHT NOW!』TOUR FINAL
2025/9/19(金)
開演:19:00~ (開場 18:30~)
SHIBUYA PLEASURE PLEASURE (東京都)

▼チケット

https://eplus.jp/sf/detail/4335750001-P0030001P021001



【最新アルバム情報】
 


SHOW ME RIGHT NOW!


【収録内容】
01. Turtle Rabbit 
02. まだまだギャル 
03. LOVE DOLL 
04. I'm a bug 
05. Do Your Thing 
06. 大切なきみへ 
07. BASSMATE 
08. SHOW ME RIGHT NOW! 
09. I'm Not The Girl I Used To Be 
10. たられば

作詞/作曲/歌:Juna Serita