月ノ輪乃愛　華やかな可愛さもダークな感情も表現する弾き語りVsinger

「笹の葉マイクで今日も歌うよ」

2020年10月4日にデビューしたVsingerの月ノ輪乃愛。

通りすがりの魔法使いに人間の姿にしてもらったことをきっかけに人前で歌うようになったツキノワパンダ。

歌を含めギターやキーボードなどの楽器を独学で学び、作詞・作曲も手掛けているのが一つの特徴であり、彼女の魅力である。

当初から弾き語りをメインに活動を展開しており、その歌唱力や表現力は群を抜いている。他のシンガーとは一味違った、感情あふれる生歌が人気である。

毎週金曜19時30分からの弾き語り配信をはじめ、毎月7日開催の『のわのあ mini ライブ！』などの配信を行っている。

クリスマスには様々なゲストを招き、『のわのあ special ライブ！』を開催。

・月ノ輪乃愛「パラレルシフター」MV

自身で作詞・作曲を行ったオリジナル楽曲『パラレルシフター』。

初の新衣装である「黒衣装」に合わせた、新衣装のテーマソングだ。

この楽曲は、どうしようもない感情、嫉妬を内包した物語調の作品となっている。

彼女はこの楽曲を「主人公の女の子は望めばどんな平行世界でもいけちゃうんです！でもどこにいっても自分の声は届かない。現状を空想世界と比べて、幸せな未来を求めさまよっています」と語る。見えない光を求めている楽曲に共感するという人も、今の時代には多いのではないだろうか。

『パラレルシフター』はサビの中で2オクターブ弱の音程を行き来しているメロディーラインの動きが印象的だ。聴くだけで難しそうだと分かるその複雑なメロディーラインは「世界を行ったり来たり、複雑な感情がいったりきたりしている感じを表した」というもので、実際歌い上げるのが難しく「自分でも挑戦したポイント」だったそう。

収録が苦手だと語る彼女はこの作品もやはりレコーディングは大変で、何度も録りなおしたと話してくれた。時間をかけた分より魅力の詰まった作品になっている。

世界観が伝わるMVも含め、視覚的にも楽しんでいただきたい作品だ。

・月ノ輪乃愛「みゅーじっくまじっく！」MV

『Allelosphere』収録曲『みゅーじっくまじっく！』。

『VTuberオリ曲コンピ』という企画があり、そこに参加して制作したオリジナル楽曲1曲目の作品だ。

「VTuberとリスナーさんの関係を表す」というコンセプトのもと、韓国のアーティストRabbit House氏が作詞・作曲を担当。作詞には、彼女自身も参加している。

『パラレルシフター』はダークな雰囲気の歌声とロックサウンドの作品だったが、こちらはその真逆を行くような、華やかでキラキラした明るい雰囲気の歌声とダンスミュージックが光る作品となっている。聴いていて気分が上がり、彼女の歌声の可愛らしさにも惹きつけられる。

月ノ輪乃愛が様々な魅力を持つシンガーであることが分かる１曲だ。

・【初投稿】Heal Me/*Luna（Cover）ver.月ノ輪乃愛

初めて投稿した音楽作品『Heal Me/*Luna』のカバー。

「よく言えば初投稿だけど一番完成された自分。私がこう歌いたくて歌った～っていうよりは、みんなの理想の月ノ輪乃愛を再現した。電波ソングでかわいい感じもあるけど、落ち着いた部分はウィスパーで少し大人っぽく歌っている。」と話すように、彼女の可愛らしさや表現力の高さなどが惜しみなく発揮されている。月ノ輪節とリスナーさんから呼ばれることが多い、演歌のように音を転がす歌い方が特徴的である。

まるで自身のオリジナル楽曲のように歌いこなしているのだ。何回でも聴きたくなる、中毒性のあるカバーだといえるだろう。

コラボの歌ってみたも多く投稿しており「自分が『この曲には絶対この人！』と曲のイメージに合わせてコラボしている」と話す。コラボは特にこだわりをもって制作しているとのことなので、是非この先のコラボ作品にも注目していきたい。

8月13日には夏コミに参加し、新衣装のグッズやオリジナル曲のグッズを出す予定だという。

さらに「いつか絶対3D化を叶えるので、それまでいっぱい寝て待っててください！！！」「大きな目標は、東京ドームに立つこと！登録者数100万人！」とも話してくれているので、この先の活動には期待が高まる一方だ。

【リリース情報】