waffles　心地よさが漂うサウンドでリスナーを包み込む4人組バンド

シティポップスの流れを汲むサウンドと、柔らかで芯のある歌声が特徴的な男女混成4人組バンド・waffles。2002年、CDデビューを果たした彼らは、有線放送にて「トウキョウ」のパワープレイを獲得。“喫茶ロック”ブームの中で活動を開始し、作詞家・松本隆氏のイベント出演を果たすなど、華々しいスタートを切った。

バンド初期には、元はっぴぃえんどの鈴木茂氏やBuffalo Daughter大野由美子氏の参加楽曲、ホッピー神山氏によるプロデュース作品も存在。以降も、ワンマンライブやファンミーティングを開催しながら、1〜2年毎のペースで新譜のリリースを続けている。

Vocal大野は、NHK「おかあさんといっしょ」の楽曲の作詞を始め、「明治安田生命」のCMナレーションや、「ベネッセこどもチャレンジbaby」「タンスにゴンゴン」など数々のCMソング歌唱も担当している人物。2022年12月公開のNetflixシリーズ「ぐでたま～母をたずねてどんくらい～」では、作品内の楽曲にもウクレレとコーラスで参加している。

・野ばら(nobara) - waffles(ワッフルズ) (2022)

活動20年を記念したアルバム「SILENCE」のタイトル曲である「野ばら」。男女2声をイメージし、ユニゾンで歌われている本楽曲は、ダンサブルでシティポップ感が漂う。バンド初期を彷彿とさせるwafflesらしいナンバーである。

歌詞には夕方の子供たちになぞらえ、ともに歩んできたファンに向けたメッセージが込められている。移り変わる景色を想像させる言葉が並んでおり、ドライブのお供にもオススメしたい楽曲だ。

MVは、メンバーが撮り溜めした車窓からの映像を元に作られている。あえてエモーショナルになりすぎないプレイを意識したタイトなベースラインと、淡々とクールに流れる街並みの風景がリンクしている点にも注目してほしい。

・レモンレイル / waffles（ワッフルズ）

中期以降のwafflesを代表するキラーチューンである「レモンレイル」。青空にふわっと広がっていくような爽やかさや軽やかな雰囲気が心地いい1曲だ。

一度聴くとすぐに覚えられるキャッチーさがあるサビ部分。駆け上がっていくメロディが印象的で、聴いていると思わず体を横に揺らしたくなる。

wafflesのライブの終盤に演奏される定番曲でもある本楽曲。2009年に発表されて以降、ファンに長く愛され続けている。

・雨のアーチ / waffles（ワッフルズ）

2006年に発売されたミニアルバム「君の魔法」の収録曲である「雨のアーチ」。Buffalo Daughterの大野由美子氏が演奏に参加していることでも話題となった楽曲だ。

waffles流のロックナンバーである本楽曲の軸にあるのは「雨」。細かく鳴るシンバルや、エレキギターの音色がポツポツと降る雨を想像させる。メンバーは「アレンジ全体を通して雨音をイメージしているため、その点に注目して楽曲を聴いてほしい」と語ってくれた。

MVはストップモーション風に撮影されており、カクカクと動く映像が楽曲の世界観をより深めている。静かに降る雨を見つめながらじっくりと聴きたくなるような1曲だ。

2002年にCDデビューし、今年20周年を迎えたwaffles。共に過ごしてきた年月の積み重ねが楽曲にも映し出されている。

「バンド結成から20年を経て円熟味も増し、楽曲の質もより高くなってきた」と話してくれた彼ら。今後もライフワークとして、「自分たちの作りたいもの」を生み出していきたいとのこと。

丁寧に音楽を紡いできた彼らが、今後どんな景色を見せてくれるのか、ますます期待が高まる。

【リリース情報】

『SILENCE』

デビュー20周年記念アルバムは、秘蔵写真たちと全員のコメントを詰め込んだ、16ページ記念ブックレット仕様。青春と永遠、透明さと極彩色、スローバックと気配など豊かなテーマが描かれ、バンド特有のフレッシュな雰囲気を漂わせつつも、一皮むけた”大人のwaffles”を感じさせる一枚。音楽と言葉を紡ぎだす喜びを新たに開花させた、20年目のマスターピースです！

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収録曲

1. 野ばら

2. R.E.D

3. シオサイ

4. 気配

5. 17:50

6. Rush

7. 野バラ~instrumental~

8. R.E.D ~instrumental~

9. シオサイ~instrumental~

10. 気配~instrumental~