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2020年11月に地球に降り立った4人組、わんちゃんわんわんねこにゃんにゃん。
以下はそんな彼らから伺ったストーリーだ。
「遠い銀河から青く輝く星を見つけることに成功した我々は、数奇なことから緊急着陸を余儀なくされた。
そこで見つけた様々な人間と音楽を通して交流し、そして多くの仲間とかつてない程の体験をするのだが、それはこの物語の少し先の話だ。
さて、まず初めに我々の構成員を紹介するとしよう。
黒の毛並みでいかにも強そうな猫。野太い声と目を離せないライブパフォーマンスが持ち味のマンチ漢。
お次に金の毛並みとつぶらな瞳がなんとも可愛らしく、時にダンディーな声や艶めかしい声を出すゴールデンくんか君。
銀の毛並みをした異端児はハイテンションの最年少。魅惑のギターを弾き倒す。謎多き印象もあるがとても人懐こい性分のチワワ・ジャップ・Jr。
そして最後に白の毛並みのイケ猫。彼がドラムを叩くとどんなに長い夜でもすぐに終幕を迎える。太陽をトレードマークに正義感溢れる存在。ペルシャ御来光。
ようやく構成員の紹介が済んだところで 我々の音楽(エンターテインメント)をしばしお楽しみいただこう。ではまた」
・「人間っていいな」- Official Music video / わんちゃんわんわんねこにゃんにゃん
わんちゃんわんわんねこにゃんにゃんとして、一番最初に制作した楽曲『人間っていいな』。
曲のテーマは「犬・猫の目線から見る人間界への皮肉。改めて人間の良さ・醜さを歌う」犬なのか猫なのか、はたまた人間なのか。彼らを代表する1曲だ。
「『バンドサウンド』に凝り固まらないように、自由に作っている」という言葉通り、疾走感のあるバンドサウンドが光ってはいるものの、サビでの爆発力や歌詞の深さ、お祭り感のある意表を突くサウンド展開など、ただのオルタナティブロック曲ではないことは、容易に伝わるだろう。
某先生のモノマネ風だったり、某チャラメガネ感がある合いの手が入ったり、誰もが知るあの『にんげんっていいな』のオマージュ感もあったり、遊び心も満載。いい意味でのおバカ感が心地よい。おふざけと真面目のバランス感覚の良さに、エンタメ力の高さを感じる1曲。
「≪明日また出逢えたら~≫というサビ終わりのメロディーと歌詞がおすすめ。人間の良さと虚しさが表現できた」これまでの自分に問いかけてみて欲しい。要注目だ。
MVは、「ほとんどのシーンをグリーンバックで撮影していて、自分達でもどんな作品になるのか全く予想もできなかった。実際に出来上がったもの観た時に、めちゃくちゃカオスな仕上がりになっていて感動した。カオスと共生することがこの時代にいかに大切なことなのか。最初に発表した時の周囲の声も、誰なんだよ!といった反応で面白かった。」という、まさに“カオス”としかいえない仕上がり。
楽曲も含めて、ただ単純に楽しいだけじゃない、その奥にある面白みを感じとって欲しい。
・「わんにゃん体操第一」
あなたの心を健康にしたい!という強い意思のある一曲『わんにゃん体操第一』。
「コロナ禍で完成した楽曲。この時期の世間の絶望感、何をするのも問題が発生する状態。人がどんどん孤独になる。このままだと心が死んじゃうなと感じた。動けないことより、その方がよっぽど辛いと思った。だからこの歌でコロナなんかブッ飛ばして“心”だけは健康でいてほしい。みんな負けんなよ。」という同作は、ちょっと疲れた時に聴くと元気がもらえる心の体操のような1曲だ。
歌詞はもちろんのこと、歌声も真面目でありながらコミカルさがある。
音楽的には展開も豊富で、多彩で派手。メロディーラインのキャッチーさも抜群で、とっつきやすさはこの上ないレベルだろう。
ライブに行った際は曲の冒頭で「わんにゃん体操第一」と叫んでいただきたい。
恐らくそれだけでも音楽には病を吹き飛ばす力があることを証明できるだろう。
そんな楽し気なサウンド感と歌声で明るく≪あなたには笑って生きて欲しい≫と言われると、ハッとするほど深く刺さる。
魅力のある悪さとチラ見えするエロスを含む1曲『Baddog』。
「幼少期は悪いことをして学んだ。大人になってからは悪いことって出来ませんよね?曲の中でなら、クリエイティブの中でなら悪くなってもいいのではないか」。そんな想いを込めて放つ同曲では、メロディーラインと一緒に起こすことも多いという歌詞も、今作は特に気に入っていると話す。
ジャジーに弾けるサウンド感のアダルトなムードと、大人かっこいいといえるメロディーラインのノリの良さ。そして≪君は誰のものでもないそう つまりその首輪を外しちまえばいい≫と歌う歌詞と、ワルさを感じる歌声。そのどれもに、ユーモアあふれる先の2曲とのギャップを感じ、彼らの音楽的な魅力の底知れなさに驚かされる。
世界観に引きずり込まれるような感覚のある、ライブで聴きたくなる1曲だ。
「最近ようやく声出しが解禁されて、定番の曲フリでお客さんの大きな声が聞けて、『あぁ~やっとライブが戻ってきた!』と感じた。配信ライブなど発達したツールもあるけれど、生に勝るものないし、“ライブ”に変わるものもない。絶対にライブシーンというものは無くならないと思っていた。ライブで力をもらえる人はたくさんいる、自分が筆頭に。」とライブへの想いも話してくれた。
そんな彼らのユーモアと個性、そしてそこからのギャップが大きい、音楽的なクオリティの高さは、もっと広く知れ渡って然るべき。
またファンの方を通称『オトモダチ』と呼んでいるのも彼ららしく、楽しみに追いかけていける存在だ。
「いつか第8惑星(彼らの出身惑星)に招待してライブをやりたい」との野望もあるそうなので、期待して待っておこう。
【ライブ情報】
アルバムリリース ワンマンツアー
2023/05/27~
全国5公演