ジャンルの枠にとらわれない挑戦的な表現で独自の音楽世界を築くヴィジュアル系ロックバンド、Develop One's Faculties。
メンバーはAsserter.yuya、Gt.rui、Ba.Hiromu、Dr.Johannesの4人。
2014年12月に結成されたDevelop One's Facultiesは、これまでに10枚のシングルと複数のアルバムやミニアルバム、さらにはビデオクリップ集などハイペースに作品をリリースしつつ、ライブバンドとしても精力的な活動を展開してきた。
ワンマンツアーや単独ライブ、自主企画イベントなどを幾度も成功させ、コロナ禍の2020年以降も情勢に合わせて可能な範囲でライブ活動を継続。
歩みを止めることなくバンドとして進化を続けている。
シーンの中で確かな存在感を放ち、現在進行形で前進を続ける彼らは、2020年代のV系ロックシーンを語る上で欠かせない要注目バンドだ。
・Develop One's Faculties「peace」MV
2021年6月にリリースされた10th Single「peace / insomnia」。
両A面シングルとなっている本作の1曲目「peace」は、世界への愛と希望を多幸感に満ちた言葉で綴るメッセージソング。
メンバー間の「peace」な部分を正に表現した、と語られており、どこか幻想的な音楽の物語に浸らせてくれる。
前半2分間にわたってyuyaの歌にフォーカスを当てたりと、挑戦的な曲構成や表現も見どころ。
作詞作曲、編曲、ミックス、マスタリングに至るまでをyuyaが手がけているというDevelop One's Facultiesだが、彼の表現への貪欲な探求心、それを受け止めて作品へと昇華させるメンバーとの信頼関係や絆もうかがえる。
バンドの新境地を切り開くような一曲として聴いてみてほしい。
・Develop One's Faculties「insomnia」MV
10th Singleのもうひとつの収録曲「insomnia」は、「peace」とは打って変わって攻撃的なロックナンバー。
オルタナティブロックにミクスチャーロック的な要素も色濃く取り入れられ、テクニカルなサウンドと独創的な詞世界、メロディの融合で、ロックバンドとしての彼らの表現力をこれでもかと味わわせてくれる。
また、この2曲は「今はまだ未完成で、自分たちの音楽を聴いてくれる皆の『声』がライブで加わることで初めて完成する」と語っている彼ら。
日常に戻ったとき、ファンも一緒になって本当の意味で完成させる作品として手に取ろう。
・Develop One's Faculties「ねえ」MV
2020年9月にリリースされた9th Single「ヒューマノイド」。
その1曲目を飾る「ねえ」は、コロナ禍で一番もどかしさを感じていた時に出来た作品だという。
様々な感情をアグレッシブに吐露する歌詞と、その激情を際立たせて激しく、ときに静かに、しかし不穏に転じる目まぐるしい曲展開。
葛藤と苦悩を音楽に昇華した強烈なキラーチューンとして必聴だ。
また、楽曲に込められた当時の感情と繋がるMVも注目ポイント。
仄暗い照明演出や良い意味でゾクっとさせられる表現など、映像と併せて楽曲の世界観に入り込んでほしい。
今後もDevelop One's Facultiesとして、さらなる表現の進化を追求していくというメンバーたち。
「良いものをつくって良いライブをする」という普遍的な活動を続けながら、初心を忘れることなくさらに貪欲に表現を追求し、ヴィジュアル系というジャンルの枠を脱却してジャンルレスに聴き手に楽しんでもらえる存在になりたいという。
以降も2nd mini album 「C17H19NO3」のリリースやそのリリースワンマンツアーなど、さらなる活動を控えている彼ら。
その最新情報は、公式HPやSNSから要チェックだ。
【リリース情報】
http://dof-official.com/schedule/oneman.html